札幌オシドリ一家 | ほりきりのブログ

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鉄道の旅とスポーツが好きです

 今日はバードウオッチの話。
 羽生さんのお出ましのない間は、ほんと何でもあり。



 今朝NHKBSでワイルドライフの再放送を見た。先週の本放送は見られなかったんだ。札幌が舞台だったんで興味があったのと、番宣の映像で見た雛鳥の姿に妙に見覚えがあったので。
 札幌の緑と水場で子育てをするオシドリのお話。
 私の既視感とすり合わせて確認するつもりでテレビつけてたのに、いつしか画面に釘付けに。だって子っこかわいいんだもん。洗濯機止まったぞ、干せよ。

 本州で越冬したオシドリは涼しい北海道に渡ってきて卵を産んで子育てをするんだって。最近は札幌の街のど真ん中でオシドリの親子の姿がよく見られるのだとか。
 円山公園、北海道大学、北海道庁…
 道庁!私が見たのは道庁の前庭。てっきり鴨だと思ってた。あれってオシドリなのか?

 こちら昨年の6月に私が道庁で撮ってきた写真。


 たまたま道庁に行ったときにちょうど睡蓮がきれいだったのでつい立ち止まっていたら、むやみにおっさんカメラマンたちが本格的なカメラ構えて這いつくばるように撮影している。何かとおもったら水鳥の雛鳥がカサコソと動き回っていたのだ。やーん、かわいい。


 テレビの映像の”お通り”の場面で子っこを先導して歩くお母さんは鴨に比べてぐっと首が長い。やっぱ違うんじゃない?でもそのあと水に入ってたりしている姿は首短いな。お母さん、その首伸縮自在か?

 テレビと比べて自分の写真でチェック。お母さんのアップ。 
 目じりにすっと線が入ってて、羽の先にストライプ。ああ、あなたはやっぱりオシドリなのね。


 こっちが鴨。鴨も池にいっぱいいるのよ。うん、違うわ。


 子っこの目尻にも線が。どうやらこれがオシドリの特徴かしら?


 ちょこまかせわしなく動く。待って待って、写真撮らせてよ。ああかわええ。


 オシドリの天敵は主にカラスで、子供を狙いに来る奴をお母さんが果敢に追っ払う。
 でもこの道庁にはもう一つ敵が。セグロオオカモメ?ああそういえばいたいた。鳩の中に明らかにでかい白い鳥がいた。こんなところにカモメがいるなんてと思ったのだ。こいつが雛を丸のみにするのはショッキングだったわ。お前は港で魚食べてろよ。

 
 北大キャンパスで学祭ではっちゃける学生たちをすり抜けていく。
 円山公園では地域住民に見守られ迷子の捜索もしてもらう。
 道庁ではほりきりにウオッチされる。
 北の都のど真ん中でオシドリの親子は人と共に暮らしている。

 そしてその先駆けになったのが、南区真駒内。いきなり出てきた、おお我が母校!真駒内曙中学校。その校庭の真ん中にある大きなハルニレの木に巣を作っていたのを発見されたのが最初なんだって。
 校庭のニレの木。はい、我が校のシンボルです。

 ここは以前エゾモモンガが巣を作って暮らしているとダーウインがきたで紹介されたのに。モモンガだけじゃなくオシドリもかい。
 ニレの木の巣から育ったはいいけど、隣の真駒内公園の水辺に行こうとしてもフェンスが越せない。そりゃ学校の校庭だからね。人がみんなで外に出す。警察も出てきて交通整理。道道支笏湖線の車を止めて、オシドリ御一行のお通りだい。
 ここの道ね。

 あのニレの木は中学生の日陰になって、卒業生の心のよりどころになるだけでなく、モモンガやオシドリら野生の動物たちの暮らしを支えていたとは。感慨無量である。


 とここまで見てから思い出した。ついこのあいだ道庁に行ったときに(仕事とは別の集まりの用事でしょっちゅう道庁に行くのよ)池の水鳥の写真撮ったんだった。かもがいるかも~って言ってたのに、かもじゃなかったのかも~


 ちょっとよく見せて。ああ目じりに線。オシドリだったんだね。


 池にはみんなで泳ぐ姿が。5羽もいる。他のところにもいるかもしれない。
 たくさん生まれる雛もなかなかたくさんは育ちきれないんだって。カラスやカモメに襲われたり、歩いているときに側溝に落ちたり、放送内でもいろいろあった。それが9月現在、道庁の池に5羽以上はいるんだね。よかったよかった。


 調べてみると留鳥になっているから普通は渡らないのかな。北海道は寒いから特別に本州へ渡るのかな。
 北大のオシドリたちは円山公園に移動してそれから越冬地へ向かうって。道庁の子たちもそうなのかな。秋になるからこれからだね。
 すてきな相手とオシドリ夫婦になって、また子育てのために札幌に無事帰ってきてね。

 鳥たちが暮らす札幌のワイルドなライフでした。