金太郎と一緒に暮らし始めてみると
良く家事をこなす娘で驚いてしまった
洗濯物を取り込めば、シャツなどのアイロンがけも手早くするし
仕事着に解れや、穴が開きそうになったのを見たら、裏に布を当てて手縫いで修繕をしてくれる
金太郎が編み物、縫い物が好きだと知ったのもこの頃
やはり人は、共に寝起きしてみて、本当に良く分かるものだ
それで、卓上ミシンを買わせた
台所の立ち回りも、板についていて無駄がない
料理も仲々に美味い
実家でも、かなり包丁を使っていたのだろう
それでも、金太郎も会社勤めをしているので
偶には台所を離れたいだろうと思い
数日に一度ほどは外で夕飯を食べに出掛けた
また、この頃の金太郎は
俺と初めて出会った時の話をよくする
高校生の頃はそういう話も少なかったのだが
今の暮らしが、
出会った時には思いもつかなかった…からかもしれない
ある日の夕食後、
お茶🍵を飲みながら雑談していたら
金太郎はこんなことを言い出した
『。。。あたし今まで、ひとつだけ先生に嘘ついたことがあるのよ。。』
『ん?』
『怒らないで聞いてね。。。
初めて渋谷からタクシーで送ってもらったあの時、、
本当は、、電車賃は持ってたのよ。。。』
『なんだよー (^^) そりゃ初めて聞いたぞ 笑笑』
『だって、あたしがお礼を言う間もなく
(早く家に帰りなよ)って背中を向けるし
その時、少し話もしたくて、、、』
『ん?つまり、なにか? 笑
300メートルほど一緒に歩いてる間に俺に興味持ったって?
中学生の子どものおまえがか?笑』
『うん。。。★・。・★☆ 悪いかしら、、、』
『そりゃあ、おまえ。。。ははははは 笑💦 』
『でも、変な人に絡まれてたのを助けてくれたんだし… 』
『助けたわけでもないよ、ガキどもが勝手に逃げただけのこと』
『でも救われたことに変わりないし。。。
それで、タクシーで送ってもらってる時に
「おじさんヤクザ?」て聞いた時に初めて先生が笑ってさ、
それでね、それまでのコワイ印象が消えてしまったの…
で、ね。。色々と話をしてるうちに。。。』
『ん?』
『なんだか昔から知ってる人みたいに思えてきて…
例えば、、何なのかなぁ。。。
この人、ホントは優しい人なんだと思ったの
それで連絡先聞いてみたら、、、書いてくれて』
『ん、、、、、、 』
『何度もそれを見て、電話しようしようと思いながら
なんだか恥ずかしくて掛けにくくなってしまい
それで、、、高校入学が決まった時に思い切って電話したの』
『それが◯◯◯の不幸の始まりかも知れないぞ 笑笑 』
『違う、先生は優しくて、幸せだよあたし』
『む…おいおい、。。 笑 』
『お父さんっ。。 ♡ うふふ 笑』
🐶とっつあんは、金さまの話し振りをしっかりと記憶してるのには驚き桃の木山椒の木です
🐱殿様は、よほど金さまのことを我が娘のように
夜はちがうぞ (`・ω・´) むむっ💧