江戸噺し(番外編 再会) | 彫きぬ雑記帳

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山口県山口市の刺青処、日本伝統肌絵芸術の彫きぬこと衣笠新太郎のブログ
仕事の話し、趣味の話し、また旅の仕事の出来事などを書きます

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50を2つ過ぎた男と、
高校を出たての社会人1年生の19の娘

奇妙な取り合せでございますが
このふたりが不思議な縁で、一緒に暮らし始めたのが、かれこれ21年前となります

別れをしたのが16年まえで
もう会うことも出来ないだろうと、そう思っていましたところ
それから6年目の、平成26年、彼女からの連絡がございました

ちょうど仕事から帰宅をしていて
風呂の湯が溜まったので、蛇口を締めたところで電話が鳴りましたのを覚えております

少々、長い電話になってしまいまして
電話をおえた後、しばらくは感慨に耽っておりましたが
風呂の湯は、ぬるくなっておりました。。。


この女性は、名前を金太郎と申しまして
なかなかの器量良しでございます

最初の出会いは、もう25年以上もむかしで
東京の渋谷のセンター街という所でございました

当時、私は東京に仕事で来ており
たまたま、そのセンター街の奥に用事があり
帰り道を通っておりますと、
なにやら中学生の少女をナンパしようとしているヤカラがおりまして

まぁ、其れ等を追い払うというか、、、
私のツラや姿を見て逃げだしてしまい
あとに残ったその子を家まで送ったのでございます

それが縁となりまして
恥ずかしながら、かくの如くに相成りまして。。


10年まえに掛かってきた久々の連絡をきっかけとして
年に2、3回の電話やメールのやりとりがあり、

再会したのが平成31年2月で、令和になる年でございましたから
彼女と別れて11年ほどが経っておりました

丁度私も上京する所用もありまして
私用を済ませた次の日の午前中に、泊まっていたホテルのレストランで待ち合わせをし、
34才となった彼女と再会したのでございますが
私は既に、還暦も過ぎ67となっており
少々、照れくさくもありました (^ ^) モジモジ

軽い食事や茶などを飲みながら、金太郎のその後の話などを聞いておりましたが

そのうちに金太郎が
靖国神社へ御参りに行かないかと誘います

むかし、金太郎が高校生時代に1度
同棲していた頃に2度、
ふたりで参拝したことがございます
金太郎の曾祖父様が祀られているということも当時、聞き及んでおりました

その頃、靖国神社は周辺を元号が変わる前の大工事中でありましたが
大鳥居からは入ることが出来ました

参拝したあと、遊就館にも入りまして
その入り口で金太郎から撮ってもらったのが、
以前さり気なく記事に掲載した写真でございます






この日は粉雪の舞う寒い日でございましたが
以前と変わらぬ金太郎と再会でき、
胸の内がなんとなく暖かくなるひとときとなりました

(あ、江戸噺しでは平凡な顔立ちと書きましたが
彼女は、どちらかと言えば美人の類に入ります
綺麗などと書くと、ウソと思われてしまいますので普通と書いてしまいました)

それから、神社をあとにし、東京駅に向かいましたが
ホームまで見送られたら、少々照れくさくなりますので改札口で別れ、山口まで帰った次第でございます
車中の4時間20分。。。いろいろと考えることもございました


その数年後の昨年の秋に会った折には、
銀座で共に食事をすることができました
彼女と会った時は、いずれも私が殆んど聞き役で
今の彼女が幸せなのかどうかに、関心を寄せておりました

それは彼女を幸せにしてやれなかったという
私自身の悔いがあるからでございます

しかし以前のように苦労も苦労とは思わない
朗らかさは少しも変わらず

なぜ、こいつと別れてしまったのか。。。
いまさら、自分自身を悔やまれましたが
当時は仕方のない事情もあったのでございます


今年になって、
金太郎との思い出話なども記事にしておりますが
迂闊にも、当の本人に見られる始末
まぁ、それはそれで良かったのかと思いますが…

いまだ、さまざまな記憶もございます
おれが、俺が、おれは、と語るいつもの調子で、

この先、もう少しは
書いてゆければと思っているのでございます


🐶とっつあんも、あの時の写真を
さり気ない普通の記事にされなすって。。
当時はストイックなお人柄でしたねえ

🐱未だにストイックですが
近ごろは、金さまだけは別ものでございます
朗らかで、綺麗な方ですもの
アタイの曾祖父ちゃんの言ってたとおりだった

🐶でも、なんでブサイクなとっつぁんを?

🐱良い女はねえ、姿形よりも
男意気に惚れるものなのよ