「思ったんですけど、他人の世話にならずに生きていきたいんですよね」

 

 

 

そんなことできるわけないよね。

 

 

 

「どうしてですか?」

 

 

 

だって生きていくうえでだろ?

 

 

 

「そうですよ?」

 

 

 

人は生きている限り、

 

他の人の世話にならない

 

ことなんてできないよ。

 

以前に話したかもしれないけど、

 

あなたの着ているもの

 

食べているもの住んでいるところ、

 

これって全部他の人のおかげで

 

あなたのところに来てるじゃん。

 

 

 

「そういう意味じゃなくて、他の人に迷惑をかけないっていうか、そういうことですよ」

 

 

 

迷惑はかけても良いけど?

 

 

 

「迷惑をかけたらダメでしょう?」

 

 

 

迷惑には2種類あるんじゃない?

 

 

 

「どんな迷惑ですか?」

 

 

 

相手を幸せにする迷惑と

 

不幸にする迷惑。

 

 

 

「幸せにする迷惑?」

 

 

 

あなたのために何かをすることが

 

その人の喜びになるようなこと。

 

 

 

「そういう事はあるでしょうね…。 じゃあ、相手を不幸にするような迷惑はかけたくないってことにします」

 

 

 

万事塞翁が馬ですよ?

 

 

 

「そう来ましたか…、そうは言っても相手に迷惑かかることがわかっていることはやりたくないですよね?」

 

 

 

その気持ちはよくわかるし

 

わかっているのにやるべきではないだろうけど、

 

不可抗力でかけてしまったときにはどうするの?

 

 

 

「そのときにはきちんと謝るんですよ」

 

 

 

意識はあっても身体が思うように動かなかったり、

 

表現する術がない状態になっていたら?

 

 

 

「その時には…。 意識不明になった時とかはどうすれば良いんでしょうかね…?」

 

 

 

だからさぁ、どうしようもないでしょう。笑

 

 

 

「そんなふうに考えると、どうしたって迷惑をかけることがあり得るって言うことになりますよね?」

 

 

 

そういうふうに考えるんじゃなくって、

 

それでもあなたが大切にされていることとか、

 

意識不明になっても何とかしようとする

 

人の存在や体制があることに感謝したり、

 

喜ぶことが大切じゃない?

 

 

 

「迷惑はかけても良いということですか?」

 

 

 

そうじゃなくって、

 

迷惑かどうかで心を悩ます事は

 

しなくても良いってこと。

 

そんなことに時間を割くくらいなら、

 

かけたくない迷惑をかけてしまう相手や

 

それを受け止める仕組みや存在が

 

既にあなたの周りには在るんだ

 

ってことに感謝しましょうってことさ。

 

 

 

「そういう考え方もあるのか…」

 

 

 

世の中はそうやって成り立っているからね。

 

 

 

「そう言われてみれば、そうですね…。 病院とか、考えてみると、お店とかもそうかもしれませんね」

 

 

 

ところでさぁこういう話を俺にして

 

ちょっと迷惑をかけたかもとかって思う?

 

 

 

「あ、ちょっと迷惑かけたかも」

 

 

 

最近じゃそういう時のために、

 

コンビニスイーツが充実してるんだよねぇ。

 

そんなお返しができる仕組みがあることにも

 

感謝して今から行動に移してもいいですよ?笑

 

 

 

「感謝はしますけど、買っては来ませんよ?」