「嫉妬する人の事ってどう思いますか?」

 

 

 

自分の人生を謳歌してるって思う。

 

 

 

「謳歌? どうしてですか?」

 

 

 

小さな世界観であちこち廻ってるから。

 

 

 

「はぁ? それってどういうことですか?」

 

 

 

人が他人に嫉妬する理由を知ってる?

 

 

 

「相手のことが羨ましいからじゃないですか?」

 

 

 

恋愛してるときの嫉妬も同じ?

 

 

 

「恋愛のときには相手の気持ちが自分に向いていないから?」

 

 

 

両方に共通するのは何だと思う?

 

 

 

「…何でしょうかね?」

 

 

 

共通するのは所有欲。

 

私の〇〇、私は〇〇、私が〇〇してるってね。

 

 

 

「恋人のことを私のものだって思ってるって事ですか?」

 

 

 

その通り。

 

嫉妬する人を中心に見てる小さな世界観でしょ?

 

 

 

「人じゃなくって持ってる物とかだと、それは自分の持ち物じゃなくって相手の持ち物だってわかっていますよね?」

 

 

 

世界が自分のものだと思っているの。

 

だから、

 

その人の人生に登場している人の持ち物も

 

羨ましく思えたりするんだよ。

 

あの人は持っているのに私は持っていないって。

 

 

 

「私の世界って私だけのものじゃないってみんな分かってますよね?」

 

 

 

世界は他の人とも共有して使っているけど、

 

あなたが体験しいる世界はあなただけのものだよね。

 

自分だけのものなのに、

 

他の人が持っているものは

 

自分のものじゃないって思ってんのさ。

 

 

 

「相手のものは相手のもので、自分のものじゃないですよね?」

 

 

 

相手のものだって言う見方は

 

誰かが所有している所有してない

 

っていう世界観からの発想。

 

それが、あなたの見方でしょ?

 

 

 

「じゃぁ、相手の持ち物も私の物だって言うんですか?」

 

 

 

持ち物を持っている相手が

 

あなたの世界に存在するの。

 

この世界はあなたのものだから、

 

あなたが所有してることだよね。

 

 

 

「でも、その理屈だと全てが私のものなんだったら他の人から盗んでも問題になりませんよね?」

 

 

 

他人から盗んだら問題になるでしょ?

 

そういう世界に住んでいるよね。

 

 

 

「だったら相手のものはやっぱり相手のものでしょ?」

 

 

 

堂々巡りだね。

 

相手の物って言う世界観はあなたの物なの。

 

他人のものを盗む人はいるし盗まれることもあるよね?

 

泥棒する人は自分のものと

 

他人の物の区別が希薄なんだろうしね。

 

 

 

「そういう人は捕まりますけどね」

 

 

 

捕まえたり罰さられる世界にいるからね。

 

あなたの世界はそういう世界でしょ?

 

そういう世界を持ってるじゃんね。

 

 

 

「師匠の世界は違うんですか?」

 

 

 

同じ世界を共有しているけど、

 

物事への意味づけとか考え方は

 

一人ひとり違うよ。

 

泥棒する人や

 

嫉妬してくる人の事だって、

 

捉え方や考え方が微妙に

 

違っていたりするでしょ?

 

 

 

「…じゃぁ質問しますけど、相手が嫉妬してくるのは私の世界観のせいですか?」

 

 

 

当たり前だよね。

 

 

 

「どうして当たり前なんですか??」

 

 

 

全てを持っているのはあなただし、

 

相手に対するものの見方や

 

価値観や考え方だって

 

あなた基準の判断だよね?

 

嫉妬してくる人も

 

その人なりの基準で判断するし

 

行動もしてるってことさ。

 

お互い様だね。

 

 

 

「嫉妬してくる人が居るのは私のせいなんですか?」

 

 

 

そうだよ?

 

でもまぁ、相手のことを嫌がるのも良いけど、

 

嫉妬されくらい位私には魅力があるんだとか、

 

私って相手にとって何か良いものを持ってるんだろうなぁ

 

って自分のことを喜んだほうが幸せだぞ?

 

そうすると向こうも嫉妬する理由がなくなるじゃんね。

 

 

 

「どうしてですか?」

 

 

 

次元が違うからさ。