「B君ってあんな性格だから、みんなから嫌われるんですよね」

 

 

 

彼のどんな性格のこと言ってんの?

 

 

 

「挨拶とかも温かみがないっていうか、ただ『おはようございます』とかって口に出してるだけだったりするし、どこか遊びに行ったってお土産とかも買ってこないじゃないですか」

 

 

 

この前はお土産持ってきてたよ?

 

 

 

「あの安っぽいクッキーでしょ?」

 

 

 

お土産は買ってきてくれてたよね。笑

 

 

 

「でも他の人と違って、何かが足りないんですよ。 いろいろ教えてあげたって、直そうとすることもないし、…だから皆んなから嫌われるんだと思うんですよね」

 

 

 

他のみんなは好きなんじゃないの?

 

 

 

「ああいう性格の人を好きな人っています?」

 

 

 

あなただって彼のことを

 

嫌いになりきれていないから

 

いつまでも気にするんでしょう?

 

ほんとに嫌いなら相手しないよ?

 

 

 

「だって同じ職場なんだから、相手しないわけにはいかないでしょ?」

 

 

 

相手しなくてもいいの。

 

しなくても良いのに、

 

相手しないといけないとか

 

相手するべきだって言う考え方は

 

今時いかがなもんだろうかね。

 

 

 

「そんなこと考えてませんけど、B君が社会性のあることを全然やらないから、少し腹が立つっていうか、イライラするんですよね」

 

 

 

B君の存在や言動に振り回されてるんだ?笑

 

 

 

「だから余計に腹が立つんですよ」

 

 

 

だからさぁ、B君のことを気にするからだよ。

 

B君のことが気になるのは、

 

あなたが自分自身のことを

 

きちんと好きになれてないからなの。

 

本当は大好きなのに、

 

好きになりきれてないから

 

気になって仕方がないんだよ。

 

 

 

「彼にそんな思いなんか持ってないですよ」

 

 

 

彼にじゃなくってあなた自身のこと。

 

好きで好きでたまらないけど、

 

何かが足りないって感じるから

 

落ち着かないんでしょ?

 

 

 

「私? 自分のことをですか?」

 

 

 

あなたが何をやってもやらなくても、

 

みんなには嫌われないし、

 

嫌われるときには嫌われるんです。

 

でも出来ることなら1ミリだって

 

嫌われたくはない。

 

それほど自分のことが好きなんです。

 

だからそれを投影して見せてくれる

 

B君のことが気になってるの。

 

そんなB君ことも自分と同じで

 

とっても気になるし

 

ホントは好きになりたいんだってことさ。