「男女の出会いのきっかけは何が多いと思います?」

 

 

 

たまたまの偶然。

 

 

 

「そういう意味じゃなくって、お付き合いするきっかけですよ」

 

 

 

たまたま偶然じゃないの?

 

 

 

「何が偶然なんですか?」

 

 

 

お付き合いするきっかけ、出会いが。

 

 

 

「知り合うのは偶然かもしれませんけど、お付き合いするのには何かきっかけがあったりするでしょう?」

 

 

 

そんなもんあるわけないでしょ。

 

万一あったとしても、

 

他人が絡んでのことなんだから

 

わかるわけないじゃん。

 

 

 

「どうしてですか?」

 

 

 

この世界のルールだからだよ。

 

 

 

「ルール? どういうルールが?」

 

 

 

2つのものが出会ったときに

 

どちらが反応したかはわかり得ないし、

 

そこに人が介在する場合には

 

その人の個人的主観に寄るから。

 

 

 

「わかりやすく、何か例えて話をしてくださいよ」

 

 

 

手を叩きます。(パチン)

 

左右どちらの手が鳴りましたか?

 

 

 

「どっちもじゃないですか?」

 

 

 

じゃあここにあるコップに水を注ぎます。

 

水がコップに入りましたか?

 

それともコップが水を受け入れましたか?

 

 

 

「どっちもアリじゃないですか?」

 

 

 

目の前にクッキーがあります。

 

このクッキーを食べると

 

ちょっぴり太るとします。

 

クッキーはあなたを太らせますか?

 

それとも食べたあなたの身体だから太りますか? 

 

 

 

「それもどっちもかなぁ…」

 

 

 

では最後の質問です。

 

運命の人と出会うとします。

 

相手が言い寄ってきたらお付き合いしますか?

 

それとも、あなたが相手に

 

惹かれるところを見つけたから

 

お付き合いしますか?

 

 

 

「そんなこと言ったら、私が求めているみたいじゃないですか」

 

 

 

そんなこと一言も言っていませんっ。

 

人がそこに介在しているときには、

 

体験者であるその人の

 

個人的主観次第だって言ってるんです。

 

 

 

「うまくいくのも行かないのもですか?」

 

 

 

あなたさぁ、

 

あなたに都合よくうまくいくものだけが

 

出会いだって思ってない?

 

 

 

「理屈では、うまくいかないのも出会いだってわかりますよ。 じゃぁうまくいく出会いだけの場合だとどうなるんですか?」

 

 

 

全ては、その人の主観次第なんだってばぁ。

 

出会った時にはうまくいってても

 

その後不幸になるかもしれないし、

 

中途半端な出会いだったけど

 

その後強く結ばれる人だっているの。

 

中には、ペットとの出会いに

 

自分との運命の巡り合わせとか

 

奇跡の出会いだっていう思いを

 

重ねる人だっているんですっ。

 

こういうのって体験者の主観そのものなのっ。

 

 

 

「それだと、うまくいく出会いってないみたいじゃないですか」

 

 

 

出会いはいつだってうまくいってるんだけど、

 

良い出会いとか悪い出会いっていう、

 

二元性の価値観を持ち込むから、

 

うまくいかない出会いも起こってるだけなの。

 

 

 

「だったら私はどうすれば良いんですか?」

 

 

 

出会いは出会い。

 

ただのきっかけなんだから、

 

そういう機会に巡り合うことを

 

増やすようにすれば良いでしょ?

 

川の上流に桃を投げ入れなさいってば。笑

 

 

 

「この前の桃太郎の例え話か…」

 

 

 

どんどん投げ入れなさいっ。