「人生のために1番の方法っていうか大切なものは何でしょうか?」

 

 

 

自分を大切にすることだろうね。

 

 

 

「まぁ自分が1番大切でしょうけど、自分を大切にするってどうすれば良いんですか?」

 

 

 

自分を大切にする方法がわからないってこと?

 

 

 

「口で言うのは簡単ですけれどもね」

 

 

 

自分を大切にする1番の方法は、

 

他の人のために生きることだよ。

 

 

 

「どういうことですか?」

 

 

 

人様のために生きるってこと。

 

 

 

「言ってることはわかるんですけど、それがどうして自分を大切にすることになるんですかってことですよ」

 

 

 

自分を大切にする方法がわからないんでしょ?

 

 

 

「大切にはしたいんだけど、具体的にどうすれば良いのかがわからないんですよ」

 

 

 

それがわかるために

 

他の人のために生きるんです。

 

 

 

「他の人のためにと言うと、助けたり優しくするってことですか?」

 

 

 

大体はそういうことだけど

 

行動や言葉で具体的に表すの。

 

 

 

「どんなふうにですか?」

 

 

 

愛ある言葉を使って。

 

 

 

「愛ある言葉?」

 

 

 

真実の言葉って言い換えても良いかもね。

 

相手を慈しんで、相手のために口にする言葉。

 

 

 

「言ってる事はわかりましたけど、それをやれたとして、どうして自分を大切にすることになるんですか?

 

 

 

自分を大切にできない人は、

 

他の人を大切にすること

 

なんてできないからだよ。

 

自分を大切にしようとして、

 

自分を甘やかしてみたり

 

ご褒美とか言って

 

物を所有すべく

 

お金を使ったりしちゃうでしょ?

 

悪いことじゃないけど、

 

それだと方向を間違ってしまうの。

 

 

 

「じゃあ、自分を大切にするって、どういう事を考えたり行動すれば良いんですか?」

 

 

 

自分のことを思考するときに、

 

自分の存在に対して

 

真実の言葉や愛ある言葉を使うこと。

 

でも普通それって難しいから、

 

そのとき湧いてきた言葉を口に出して

 

他人に対して使うんです。

 

そうすると、

 

自分がどんなふうに言葉を使っているか

 

客観的にわかってくるでしょ?

 

 

 

「真実の言葉って、どんな言葉ですか?」

 

 

 

よく頑張ってるね

 

いつもありがとう

 

私ってすごい

 

っていうようなことなんだけど、

 

使う言葉や単語そのものは

 

道具としては

 

気を付けたいところなんだけど、

 

強くこだわるほどに

 

大事なものでもないの。

 

むしろ、

 

その言葉を発する手前が大切だよね。

 

言葉にどんな意味を持たせるか、

 

どういう意識や感覚で使ったかってこと。

 

 

 

「言葉を発する手前?」

 

 

 

例えば、

 

相手に対して『大丈夫?』と言うとするよね、

 

その手前ではどんなことを意識していますか?

 

 

 

「大丈夫かなぁとか、心配だなぁとかってことでしょうか?」

 

 

 

そうだよね。

 

相手のことに対して心が動いてるでしょ?

 

他人を慈しむとはそういうことです。

 

意識や言葉は人に限らず、

 

他の動植物や自然に対しても使えるよね。

 

例えば、

 

草花に対して『今日もありがとうね』とか

 

って言葉をかけたことある?

 

普通多くの人がそういうことやらないでしょ。

 

あるいは、食べ物や飲み物や

 

衣服や建物や自然に

 

同じように言葉をかける?

 

 

 

「そんなことしたことありません」

 

 

 

でしょうね。

 

それが多くの人の普通なんです。

 

 

 

「じゃあ真実の言葉とか愛ある言葉って、感謝することでも良いってことですか?」

 

 

 

ほぼ同じことだね。

 

ただし注意が必要だよ。

 

 

 

「注意?」

 

 

 

思ってもいないのに、口先だけで

 

感謝や優しい言葉を口にすることも

 

できるからだよ。

 

 

 

「嘘つきとかということですか?」

 

 

 

嘘つきに限らず、詐欺師とか普段使いでも

 

そういうことってよくあることじゃない?

 

朝の挨拶や日々の暮らしの中でも、

 

愛ある真実の言葉を使えていますか?

 

 

 

「…ただ言ってるだけだったりしますね」

 

 

 

自分を大切にしたいのなら、

 

今、話をしたような意識を持って

 

他の人に言葉を使ってみて。

 

 

 

「師匠もいつもそうしているんですか?」

 

 

 

私はしょっちゅう他人を攻撃したり、

 

他人の言動に振り回されっぱなしです。

 

 

 

「自分を大切にしてないってことですか?」

 

 

 

自分を大切にすると、

 

人の事と自分の区別が

 

つかなくなりやすいものなんです。

 

毎日がブレブレです。笑

 

まあ、あなたも私も

 

他から学ぶ時の1番の効率の良さは

 

インパクトがあることでしょ?

 

同じように、自分を学ぶ1番の方法も

 

インパクトがあることなんです。

 

他人なら優しい人や憎たらしい人、

 

いろんな人といろんな場面で関われるよね?

 

他人を通して自分を学べるでしょ?

 

自分のことについては、

 

優しい自分

 

憎ったらしい自分

 

どうでもよかった自分。

 

人様から自分のことを学べるんです。

 

そういう時に、

 

自分と他人の区別が希薄になっていると、

 

他人にも当たり散らしてしまうんです。

 

人生の学びのためなんだけど、

 

それじゃ本末転倒でしょ?笑笑

 

 

 

「酷いですね」

 

 

 

ぽんぽこの修行です。

 

自分には優しくしないとね。