「思ったんですけど、師匠が言うときの”意識”と、普通に私たちが使ってるときの”意識”って言葉は何か違いますよね?」

 

 

 

そうだね。

 

 

 

「師匠が意識って言うときには、どういう意味で使ってますか?」

 

 

 

本当の意識っていうか

 

純粋意識っていうか、

 

そういう意味で使ってるよ。

 

 

 

「そこがわからないんですよね。 本当の意識とか純粋意識ってなんですか?」

 

 

 

エゴに振り回されてない意識。

 

そもそもエゴが働いてない意識。

 

自分というものがそこにはない。

 

私と言うものもない。

 

でも感覚として存在してる。

 

身体機能や心の影響を受けてない意識。

 

言葉で言うと、大体こんな感じかなあ。

 

 

 

「つまりどういうことですか??」

 

 

 

言葉では表現できないんだよね。

 

 

 

「いつもそんなふうに言いますよね。 別の例え話とかありませんか?」

 

 

 

そうだなぁ…例えば、

 

あなたが夢を見てる時にも

 

意識って働いてるでしょう?

 

 

 

「そうですね」

 

 

 

その時の意識を今思い出してみて、

 

夢の中での意識はおかしいなって思う?

 

 

 

「おかしいとは思いませんけど、夢なりに普通に意識は働いてますよ?」

 

 

 

だよね。

 

夢の中での意識って現実?

 

 

 

「夢ですから現実じゃないですよね」

 

 

 

でも夢って言う体験をしてるのは現実だろ?

 

 

 

「そう言われたらそうですけど、実際に起こってることじゃないですよね」

 

 

 

でも、夢もその中の意識も

 

夢の中で実際に起こってるでしょ?

 

 

 

「それだと何ですか?」

 

 

 

実際に起こってるのに

 

現実じゃないって認識してるわけだ。

 

 

 

「夢の中の事ですからね」

 

 

 

でも、夢は現実としてあるわけだ。

 

 

 

「そうですけど、夢は夢で現実じゃないからですね」

 

 

 

そういうことだよね。

 

 

 

「どういうことですか?」

 

 

 

あなたの意識の基準は

 

あなたが体験してるこの世界でしょ?

 

だから夢の世界は非現実だってことになる。

 

ぽんぽこじゃぁこの世界が

 

基準じゃないんです。

 

この世界は遊びに来ている遊園地と

 

同じだって言ってるでしょう。

 

 

 

「つまり?」

 

 

 

遊園地でアトラクションに

 

没頭してる時の意識は、

 

そこから離れると

 

楽しかったなぁって

 

客観的に見ることのできる意識でしょ。

 

もともとの意識は

 

遊園地で楽しんでいる意識を

 

楽しめる意識ってこと。

 

これってそのアトラクションを離れたり、

 

遊園地を離れないとわからないでしょ。

 

 

 

「考えれば考えるほどよくわからないですね…」

 

 

 

言葉で考えてわかるものなら

 

とっくにわかってるよね。笑