「病は気からって言うじゃないですか、言ってることはわかるんですけど、でも、どうして気持ちと関係あるんですか?」

 

 

 

言ってることはわかってるのに

 

なぜ関係あるのかわからないんだ?

 

 

 

「理屈じゃわかるってことですよ。 気持ちが塞いでいたり元気がないと病気になりやすかったり悪くなるってことですよね?」

 

 

 

そうだよ。わかってるじゃん。

 

 

 

「じゃあどうして気持ちが体に影響するのかってことですよ」

 

 

 

気持ちと身体が互いに影響を及ぼしあってるからだよ?

 

 

 

「だからぁ、それはどうしてですかってことですよ」

 

 

 

どういうこと?

 

 

 

「気持ちって形が無いじゃないですか。 心っていうか、そういう形を持たないものが体に影響を与えるってことですよね? それはどうしてですかってことです」

 

 

 

心と身体が別物って考えてるんだね?

 

 

 

「同じものって考えてるんですか?」

 

 

 

同じものじゃないけど、

 

心も身体もエネルギーの産物でしょ。

 

それに、ココロの出元も

 

脳っていう身体機能の産物でしょ。

 

 

 

「何のエネルギーの産物なんですか?」

 

 

 

例えば、

 

身体を作っているのは細胞やタンパク質だけど、

 

それを作っているのは分子や原子でしょ?

 

そのもとになっているのは素粒子と場なの。

 

そういうものが持つエネルギー。

 

 

 

「場?」

 

 

 

存在するための空間って言ってもいいかな。

 

 

 

「それで?」

 

 

 

身体は元をたどれば、

 

そういうものから成り立っているっていうか

 

形作られてるよね。

 

 

 

「まぁそうですね」

 

 

 

それから…、

 

心って脳や身体の産物だって以前に話したでしょ?

 

手足が筋肉の働きで動かせるのと同じように、

 

心も脳の働きのおかげでまとまりや

 

指向性をもって機能出来てるよね。

 

 

 

「つまり?」

 

 

 

心も、身体と同じで身体活動の結果ってこと。

 

 

 

「心も身体活動ってことですか?」

 

 

 

そうだね。細胞や組織間の連携の結果なの。

 

ただし、心の場合には身体とは離れた

 

高次の意識からの影響も含まれるだろうから

 

認知や認識に限って考えた方がわかりやすいかな。

 

 

 

「高次の意識?」

 

 

 

細胞も、元々は素粒子と

 

それが存在する場があって

 

成り立ってるんだから、

 

他の存在と影響しあうし

 

影響を受けてるものなの。

 

 

 

「そうなんですか?」

 

 

 

こういう捉え方って、

 

ユングの集合的無意識も

 

似たような発想だと思うけどね。

 

 

 

「それで、どうして病気と心が関係しあってるんですか?」

 

 

 

心も身体も元は同じものだからだよ。

 

同じものだから関係性の強弱の違いはあっても

 

影響を与え合っているってこと。

 

 

 

 

「元が一緒だっていうことはわかりましたけど、影響を与え合うっていうところは未だ納得いかない気がするんですけど…」

 

 

 

あなたの目に見えてなかったり、

 

五感で感じ取ることが出来ないからでしょ。

 

例えば…、

 

月や太陽だって地球や人間に影響を

 

与えてるでしょ?

 

虫とか動物だって人に影響を与えるよね。

 

 

 

「理屈じゃわかりますけど…」

 

 

 

太陽にあたれば暖かいし

 

月明かりにホッとしたり

 

虫の声に静けさや季節を味わうし、

 

動植物に癒されたり、

 

その一方で食料として

 

栄養やエネルギーを摂取したり。笑

 

 

 

「そういわればそうですね」

 

 

 

今、話したのはあなたが見聞きしたり

 

体感体験できる範囲だけだったでしょ?

 

世の中には、人が感じることのできない

 

波長のエネルギーや物質が存在してるけど、

 

そっちの方が圧倒的に多いんです。

 

ほとんど自分では把握できてない、

 

そういう世界がこの世界なの。

 

話を戻すけど、

 

病気と気持ちって元々同じものから

 

出来あがっていて、

 

自分の内側にあるもの同士として

 

繋がりっていうか

 

関係性はすごく大きいってこと。

 

 

 

「ということはですよ、気持ちの持ちようが先にあって病気になるわけじゃないってことですよね? なんだか気持ちのせいで病気になるような言い方だから…」

 

 

 

 

それって、なかなかいい考えだね。

 

病気って気が病んでる状態のことだよね?

 

気持ちのせいでとかじゃなくって

 

既に病んでいる気の状態がある。

 

つまり気の状態が病んでることがわかる程の状態だと

 

身体にも目に見えて症状が出てきますよってことなの。

 

 

 

「気の方が病んでしまうのが先ってことですね?」

 

 

 

違う違う。

 

身体の細胞レベルで

 

不調を受け取るのが先なんだけど、

 

人の五感が不調を感じられたり

 

理解できるようになるには、

 

気分や心理状態の存在もあるし、

 

そのことに気づくでしょってこと。

 

それに心と体は、

 

強く関係しあっているから

 

気分が滅入っていると身体機能は十分

 

防御システムを働かすことが出来なくなるわけ。

 

それとは逆に、

 

気分よく過ごしていると病気の回復も促進的だし

 

少しばかりの感染症とかだと

 

本人も気づかないうちに簡単に治るほどなの。

 

 

 

「なるほど」

 

 

 

だから、身体の不調も心や気の不調も

 

感じ取れた時点で早めに対応するべきだよね。

 

怪我したらすぐに止血や消毒するように、

 

私は大丈夫とか、私は元気なだぁ~って気持ちで

 

過ごせていることは大切じゃないかなぁ。

 

その他にも

 

ふだんからストレス貯めないようにするとか、

 

楽しんだりポジティブな心持で過ごすことで

 

物事がうまくいくし、

 

健康増進的な生活にも直結するね。