数日前、母がデイサービスでパニクって「帰る,帰る」と、言いはり大変なことになった。



当然,デイサービスの方は困り果てて,わたしに電話をくださった。



さんざんなだめて,ようやく落ち着いてきたので電話を切ったが,かなりのパニクリようで,そんな母は初めてだった。



夜だったので,母が心穏やかに眠れるように,自分を代理にして母のエモーションコード(抑圧感情の解放)をした。



翌朝,電話をすると、「落ち着いておられます」とのことで,それっきりそういうことはなかった。



昨日から実家に来ているので、母と色々と話した。



もちろん,母が気になっていることについて、よく説明した。



気になることがあると,母は頭の中で組み立てて勝手にそうだと思い込んで,心配でたまらなくなって落ち込むかパニクる。



今までは落ち込んでいたのが,今回は激しくパニクったわけだ。



「いつも心配してクヨクヨして落ち込むのと,楽しいことや感謝することに目を向けて明るく生きるのと

お母さんはどっちが良いの?」



「そうねぇ クヨクヨしていちゃいけないね」



「だいたい,わたしがいつも心配して暗い顔してたら,お母さんはどう思う?」



「それは嫌。

そう言えば、ケントに会ったとき,

ケントにお母さんは元気?って聞いたのよ。

そしたら,ケントはおふくろはいつも元気だよ。

おふくろみてぇに強いやつはいねぇよって言ってた」



「お母さん,よく覚えていたね」



「うん。それはよく覚えてる。

おふくろは偉いってケントが言ってたから」



まぁ わたしは強いわけではないが,比較的何があってもあんまり動揺しないように見えるらしく、

つまり能天気だから,ケントからすれば安心感があるのだと思う。



少なくとも,ケントが母にそんなふうに言っていたことを聞いて嬉しかった。



独身時代の超不安定さを思ったら、



弱さを強さに

変えた



わけだ。




人は変われる



ってことだ。




「お母さんは、きっとまだまだ長生きをする。

その残りの人生を,暗い気持ちで生きるか、明るい気持ちで生きるか、

自分で選ぶことができるんだよ」


それを聞いた母は、今ある幸せにたくさん感謝を始めた。




そして,最後に、



「お母さんは、ほんとに幸せ」



と、言って笑った(o^^o)