百箇日法要は、なかなかのドタバタぶりだった。
百箇日のお花は四十九日のお花を註文するついでに一緒に注文しておいた。
なので,わたしのメモ書きには、「花は発注済み」と記されていた。
しかし,お寺に着いて,そろそろ法要が始まると言うとき,就職さんがおっしゃった。
「あの〜,お花はいつ頃届きますか?」
「届いていませんか?」
「はい。届いていません」
あわてて,お花屋さんに電話をする。
「お調べしますが,百箇日は何日ですか?」
「5分後に始まります。
四十九日のお花と一緒に註文していますが届いていません」
かなりあわてている感じは伝わってくる。
「とにかく,お墓のお花だけでもすぐに届けます」
そして,
父の位牌を持ってくることになっていて準備をしていたのに,そんなバタバタで住職さんも位牌を出すようにおっしゃらず,結局,父の位牌を膝に乗せて、お経を聞くことになった。
お経の間,ずっと父と話していたが、天にいった父は生前と打って変わって穏やかで,そんなささいなことを気に止めることもなく、母の幸せを願っていた。
弟やわたしの働きに感謝してくれていたし、これからもよろしく頼むということを言っていた。
母を旅行に連れて行ったり,母を楽しませんことをたくさんしていることをとても喜んでくれていた。
わたしは昨日の一件があり、少々心が痛かったが、責めることもしない父のおかげで,もっと優しくしようと思った。
そして,太陽がジリジリと照りつける中、お墓参りをしたのだが,強風のため火が直ぐにきえて、お線香に火を付けることに苦労した。
やっと火がついたお線香数本をあげ,なんとか間に合ったお花をたむけた。
その後は、近所のおいしいお寿司屋さんでお昼を食べて,父の通帳の解約をして帰って来た。
ちなみに,通帳にたくさんお金が入っている場合は,手続きがけっこう大変なようだが、大して入っていなかったため,手続きにそんなに時間はかからなかった。
司法書士に作ってもらった相続証明書があったために簡単に済んだのだと思う。
この相続証明書を作るのには多少、時間もかかるし,お金もかかる。
それでもこれがあるために色んな手続きがスムーズに進んだ。
ところで、
さっきのお花屋さんの話に戻るが,母はお花屋さんで,わたしが四十九日と百箇日にお花を両方お願いしたのを覚えていた。
「お花屋さんは、ちゃんとメモを取っていた」と言っていた。
色んなことを忘れるが,たまにびっくりするほどよく覚えていて,なんだかよく分からない。
何はともあれ、
百箇日法要は終わった。
後は新盆。
生きてる人は忙しい。
だけど,天の人も忙しそうですよ(o^^o)