★フォーローフィードにこの記事が投稿されていないようなので,もう一度時間を変えて投稿させて頂きます。





母は認知症だから,直ぐに忘れてしまう。



それで,いつもこの黒い猫🐈‍⬛を持って同じことを言う。




「この猫が大好きなの。

たっちゃんが京都に修学旅行で行ったとき,おみやげに,買ってきてくれて,すごく気に入った。

修学旅行のおみやげを買って来てくれたのはたっちゃんだけだった。

これを見るといつも心が落ち着くの」



この話を何回聞いたことだろう。



必ず,この猫を手に取り、その話をしてくれる。



次男が修学旅行で京都行ったのは中学生のときだった。



色んな人におみやげを買って,自分の物は何も買わなかった。



そして、「お父さまとお母さまにも買いたかったのですが,お金がなくなってしまったので,最後のお金で3色団子を買いました。

お二人で食べてください」そう言って、1本の三色団子🍡をくれた。



わたしは三色団子が好きではなかったが,ありがたく頂いた。



そのときのやり取りを鮮明に覚えている。



次男は,ジージとバーバ,兄弟たち‥

そして,大好きな親友のためにお金を使い果たした。



親友は、70代くらいの方だった。



すごく考えて,一人一人に選んだらしい。



だから,3色団子しか買えなかったことを申し訳なさそうにしていた。



あれから15年が経った。



その間,あの黒猫はずっと母に慰めを与えていた。



「この黒猫ちゃんを見ているとね、本当に心が落ち着くのよ」



愛おしそうに黒猫を持って言う母を見ていて泣きそうになった。



人を思いやること



優しくすること



それは,わたしたちが,思っている以上に,その人に力を与える




次男は、この修学旅行のときに、サイフを失くした。



ところが,親切なタクシーの運転手さんが次男を追いかけて、サイフを渡してくださった。



そのご親切がなかったら,次男は黒猫🐈‍⬛を母に買うことはできなかった。




天使が助けてくれたƪ(˘⌣˘)ʃ♡




今週の土曜日です。

zoomでの参加もできます。

無料です😊