ようやく,父の四十九日が終わった。



やることはまだまだあるのだけど,納骨が終わって

なんだかほっとした。



四十九日まで置いておく祭壇も片付け,小さな仏壇だけになった。



よく分からないけど、四十九日までは天に行ったり,こちらに戻ったりを頻繁にしていて、四十九日が過ぎると,拠点は天になるような感じがする。



そして,こちら側も普段の生活をすっかり取り戻す。



初七日、四十九日,百箇日、新盆、一周忌‥



わたしはクリスチャンなので,そういうことをやってもらうことはないと思うが,日本のお寺さんで行われる法要とか法事で家族が集まって,故人を偲ぶ習慣というのはすばらしいと思う。



特に日本人はご先祖を大切にしているように思う。



そういうすばらしい習慣によって,わたしたちは先祖からたくさんの恩恵を被っている。



故人を思い、偲び

感謝し、先祖に

思いを向ける。



大切なことだと思う。




あるとき,講演の打ち合わせで,わざわざ大阪から来てくださった方がいらっしゃった。



その方は好青年で,なんと同じ名字の堀内さん。



あまりにもステキな方だったので、色々なおしゃべりをした。



その中で彼は,5歳のときにおじいちゃんを亡くされた話をしてくださった。



「おじいちゃんは,まだ5歳だったぼくに言ったんです。

人を陰で支える仕事をしなさいって,それでぼくは仕事を選ぶとき,どうやったら,陰で支える仕事に就けるだろうか考えて今の仕事をしています」



わたしは思わず言った。



「あなたは今までの人生の中で、とても恵まれて来たでしょ。きっとご先祖を大切にしてこられたんですね」



すると,彼は「わたしはクリスチャンですが,お墓参りが好きで,実はこの後もお墓参りに行くんです」



そう言って,ニコニコされていた。




なんだか,急にそのことを思い出した。




おじいちゃんは彼を天で支えているのだろうなぁƪ(˘⌣˘)ʃ