このところ、「不登校」をテーマに講演のご依頼をちょこちょこ頂いている。
不登校の子どもと接してきたお母さんはよく分かると思うが、子どもが学校には行かないと決めてしまえば、割りと楽なんだけど、行きたいけど行けない。
明日は行くって自分で決めたのに、しんどくて行けない。
行ってみたけど、疲れ果ててエネルギーなくなる……
つまり、本人はめちゃめちゃ葛藤している。
これを見ているのが、けっこう辛い。
本人辛いとまわりにあたりたくなる。
だいたいあたられるのはお母さん。
これが、お母さんとしても辛い。
新学期、頑張って学校に行っていても、ゴールデンウィークでホッとする。
ホッとして、力を抜いていると、休み明け学校に行くのがおっくうになる。
そんなわけで、5月はしんどい。
こんなに天気が良くて爽やかな季節なのに、なんでこんなにドヨーンとしているかなって思う。
これ、全部自分の体験から言っています。
まー そういう状況からすっかり離れたから客観的に見られるようになったのだけど、そのときは私もけっこう振り回されていた。
ただ、うちの場合は長期に及んだので、後半は学校に行くと言えば、学校に行くことを応援し、行かないと言えば家で心地易く過ごせるように応援した。
葛藤しても、
苦しみながら自己決定しても、
そんなことをやっているうちに、自然に自分の気持ちに正直に苦しまなくても決められるようになる。
それを見守るのは言うほど簡単じゃない。
でもね、あんまり口出ししないでいると、子どもは勝手に成長して行く。
そういうことが、分かっただけでもありがたい経験だったと思う。
大切な日の朝には、特に布団をかぶってなかなか出てこれない。
本人、だんまり。
電話はジャンジャンなってる。
「私はどうすりゃいいのよ」って叫びたくなることが何回もあったけど、1回1回なんとかやってきた。
それでも月日は流れ、海外と日本を行ったり来たりしながら、好きなことをたくさんして、キラキラしているのを見ると、
ひゃー 奇跡!
って思う。
そして、しみじみ幸せになる。
子どもには力がある。
計り知れない力がある。
それを信じることができるかどうかだ。
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観ていた。
が近かったので、お料理番組をやっていた