わたしは、母に対して厳しい。
冷蔵庫を開けると卵がいっぱい。
「お母さん、卵はあるから買わないでって言ったでしょ。なんでまた買っちゃったの?」
「あると安心するから‥‥」
「食べ物は料理して食べるためにあるの。
安心のためじゃない。
料理しないなら買わないで」
「はい。分かりました」
こういうやり取りをずっと繰り返している。
なんで、言い続けるかというと、変化はあって、冷蔵庫の中は以前に比べると、劇的に減った。
ただ、安心のための買い物が徐々に減っている。
1回の買い物の支払額は以前の8分の1以下になり、母も「こんなに安くていいの」と言っていた。
父がいた頃は和牛とか、うなぎなどが冷凍庫にギュー詰めだった。
つまり、安心のための買い物は料理されることなく、冷凍庫にしまわれていた。
さんざん言い続けて、今は冷凍庫は空っぽになった。
買い物のたびに、「これは使わないぞ」と思う食材を母が手に取ると「それは料理しますか?」と聞く。
ちょっと考えて母は「使わないわね」と言って戻すようになった。
90歳だし、認知症だし、母のお金だ。
だから、好きにさせてあげたら良いということもあるかもしれないが、あきらめの悪いわたしはあきらめない。
満杯の冷凍庫を見て、母もうんざりしていた。
それなのに、買い物に行くと一通り買ってしまう。
その繰り返しだったが、今は冷蔵庫の中はすっきりしていて、何が入っているか分かるようになった。
その状態は、母にとっても、嬉しいことなので、それを維持しようという気持ちになる。
話は変わるが、
わたしの友人のお母さんは91歳で、トンチンカンなことも言うが、今でも三点逆立ちをするし、高尾山の頂上まで登ったりするそうだ。
そんな話を母にすると、「それはすごいねぇ」と嬉しそうに聞いている。
「黒柳徹子さんだって、88歳。
お母さんとそんなに変わらないんだよ」と言うと、「そうねぇ」とうなずく。
久しぶりにやってきたケアマネさんも母の顔の色艶が良くなり、表情も明るくなったので、それを母に伝えて下さった。
「そうかしら?」と言いながらも嬉しそうだった。
最初のうちは、今の状態が
維持できればと思っていた。
今は、良くなることをめざしている。
わたしはこれからも、色んなことをあきらめない(^_−)−☆
☘️メールマガジンのご登録はこちらからになります(^^)
観ていた。
が近かったので、お料理番組をやっていた