保険の切り替えのために、三男がやってきた。



「引っ越しは、何日頃になるの?」



「引っ越すかどうかまだ決めてない」



「決めたから、連絡くれたんじゃないの?」



「うん。考え中」



「なーんだ、決定事項ではないのか‥」



わたしは一人で三男が帰ってきてからのことを色々考えていた。



引っ越すときだって、急に出て行ったのだから、帰るときもふらっと帰ってくるのだろう。





わたし、何があっても実家に戻りたいとは一度も思わなかった。



どんなに辛くても実家には戻らないと決めていた。



たまに遊びに行くことはあっても‥



戻りたいと思う家か、決して戻りたくないと思う家か、

どっちが良いか悪いかではない。



ただ、わたしにとって、戻る家がないと思うことは耐える力にはなっていたと思う。



自分で両親を選んできたのだと思うし、わたしの成長のためには、最高の両親だった。





子どもたちも、わたしたちを選んでやって来た。



好きとか嫌いとかじゃなくて、自分の成長のために必要だったのだろう。



毎日、祈るとき、子どもや孫たちの名前をあげて祈るのだが、自分を通してこの子たちと会えたのだと思ったら、急に涙が出て止まらなくなった。




感謝しかなかった。






🔶ケントとのzoomお話会も残り2回となりました。

次回は、3月11日金曜日夜の9時からです。