ドクターは言った。




「子どもは主に従順な子と不従順な子に分けられます。
従順な子が良くて、不従順な子が悪いという話ではありません。
従順な子は育てやすいと思いますが、不従順な子は育てるのは大変です。
しかし、不従順な子というのは、社会に出たときには、案外たくましく生きて行ったりします」



この話は深く心に残って、いまだに忘れられない。



わが家の子どもたち、特にケントはまさに後者の「不従順な子」だ。



「育てるのは大変でも、社会に出たときには案外たくましく生きて行けるかもしれない‥」



これはわたしにとって、大きな希望になった。



この時点でもまた、「発達障害」の診断に至ってはいない。



それでも、このことを知ることができたことは、その後発達障害の診断が出ても、大きな力になっていた。




「今は大変でも、きっと将来はたくましく生きて行く❣️」




それが、希望だった。



つづく




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