1歳半になったケントの好きなことは、家のインターホンでお話することだった。


つまりは、わたしは外のインターホンに向かって「ケンちゃん、元気?」とか話しかけているわけだ。


なかなか楽しそうだが、わたしを見た人はかなり変なおばさんに映ったと思う☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


それにしても、かわいいことをしていた(o^^o)



そして、ケントは2歳になった。



その日は雪が降っていた。



2階にいたケントは雪を見て興奮したようで「うき〜っ!!(ゆき)」と言って、1階に降りようとして、上から一番下まで転げ落ちた。



このときの階段には踊り場がなく、真っ直ぐだったため、下までいっきに落下した。




しばらく、泣いていたが、泣き止むと外に出て元気に遊んでいた。



その後も特に変わったことはなかったので、このことは忘れていた。



しかし、それから4年後、ケントが同じことを言い続けたり、   パニックを起こすようになってから、わたしはケントが2階から落ちたことを思い出した。



あのとき、頭を打って、何かその影響なのかもしれないと思った。



今思うとなんでそんなことを思ったのかとびっくりするが、その当時は発達障害についてほとんど知られていなかったので、なんでこんなふうなのか考えたときに答えが分からず、4年も前に頭を打ったことと結びつけようとしたのだと思う。



更にその4年後にようやく発達障害と診断されるまで、わたしは時々2階から落ちたことを思い出していた。



多分、本当に原因が知りたかったのだと思う。


つづく