もうすぐ新しい年を迎えようとしているのに、わたしは何も手につかない。
朝から黒豆炊いて、お雑煮作って、煮豚を作って、障子貼りをして‥‥
良い天気だし、気持ちの良い大晦日に満足していた。
でも、ずっとずっと気にかかっていた。
クーちゃんがどんどん衰弱していること。
クーちゃん(=^x^=)は18歳。
もうかなりの高齢。
老いを感じさせることがない美しい子だった。
でも、風邪を引いてから、毛の艶は失われ、痩せてきた。
ここ数日、朝の「ご飯、ちょーだいよー」がなくなった。
今日は、とうとう階段を登れず落ちてしまった。
次男が飛んで行き抱いて布団に入れた。
「多分、長くはもたないと思います。
お母さまもちゃんとお別れしておいてください」
そこから涙が止まらない。
大晦日なのに、
明日は元旦なのに、
何も手につかなくなった。
クーちゃんは次男の腕の中でもう動かない。
命の灯火が消えようとしてしている。
どんなに辛いことがあっても、前に進んできた。
だけど、悲しい。
まだ、クーちゃんは生きているのに‥
覚悟ができない。
紅白観て、呑気に笑って新しい年を迎えようと思っていた。
感謝しながら1年を振り返って、除夜の鐘を聞こうと思っていた。
クーちゃんにごあいさつする勇気がなかったけど、これを書いてからクーちゃんにありがとうを言ってきます。
クーちゃんが天国に行く前に伝えてきます。