Wonder Fool『ユキイロサイン』プレイ後の感想・レビュー | ホーリーの雑記帳

ホーリーの雑記帳

ブログはじめてみた。

Wonder Foolのユキイロサインをプレイし終わりました!!

ずっと楽しみにしていたので発売日に有給休暇をとり金土日はひたすら家にこもってプレイしていました。

期待を上回るくらいとても良かった作品でした!

そんなユキイロサインの感想やレビューをまとめます。

 

■公式サイト 

 

 

 

■雑感

とにかくよかった!!

それしかでてこない作品でした。

プレイしていて感じる雰囲気やプレイ後の余韻がとてもよかったです。

 

シナリオが冬野どんぶくさん、原画がうみこさんとアオナツラインでおなじみの方々に加え、SB69で素敵な音楽ばかり作りだすFelion Soundsが音楽を手がけて、しかも冬を舞台にした作品という初報の時点で期待が高まり、さらに体験版をプレイして感じた期待をも超えてくれた作品でした。

 


○立ち絵・イベントCG
うみこさんが描きだすキャラクターってとてもいいなと改めて実感しました!
アオナツラインの時には立ち絵とイベントCGで別人にみえてしまうことがあり違和感を感じたことや、えっちなシーンのCGでもえっちにみえないこともありました。
しかしユキイロサインではそのようなことが全くなくてびっくりしました。
立ち絵のポーズもよかったですしどの表情もすごくイキイキとしていました。
イベントCGの枚数もとても多いにも関わらずどのCGもとても綺麗でかわいかったです!!
えっちなシーンのCGもとてもえっちでした!!
アオナツラインの発売から2年が経ち、ラノベの表紙やキャラクターデザイン、漫画などなどいろんな仕事を経験されて、パワーアップされたんだなと感じました!!
今後のうみこさんの手がける作品がとても楽しみになります!!
maimiさんがチーフをつとめた彩色も素敵な色使いでアオナツラインに引き続きとてもよかったです。
彩色でイラストの印象は大きく変わると思うのでmaimiさんの彩色の力も大きいと感じます。


○シナリオ
「全てが等身大で全てがありのまま」
「一人一人が主役で脇役の群像劇」
「世界の片隅で紡がれるありふれたストーリー」
公式ホームページのコンセプト通り、飾らない日常だからこその5人で織りなすストーリーにひきこまれました。
どのキャラの個別ルートでもそうなのですが、誰も悪くないし誰も責められないのに、ちょっと歯車の組み合わせが悪かったせいで起きてしまったすれ違いやギクシャクがうまく描かれていました。そして5人の群像劇だからこそ、5人で乗り越えてたどり着くあたたかな結末がとてもよかったです。


○BGM
SB69で素敵な音楽ばかり作りだすFelion Soundsが音楽を手がけるというだけで勝利確定だと思っていましたが本当にその通りになりました!
ピアノを基本とした作品の雰囲気を損ねないしキャラクターの心情に寄り添ったBGMがとても心地よかったです。
ノベルゲームの雰囲気を作り出すうえでBGMはとても大きな役割と果たすと思っているので、Felion Soundsは本当いい仕事をしたなと思います!!


○声優
・猫村ゆきさん
普段はクールだけど実は心優しい勿来美玖をすごく的確に表現されていると感じました。
声優さんが演技しているのではなく美玖がしゃべっていると思ってしまうほど自然な演技でした。
・北大路ゆきさん
お調子者で臆病で小心者なスヴェをうまく演じられていると感じました。
美玖を呼ぶときの声とかがとってもかわいかったです!
・実羽ゆうき
とてもかわいらしい声でした。
香子が若干闇モードになった時の演技や芯の強さを感じさせる演技がよかったです。

 


■惜しいところ、もったいないところ
・主人公が空気なことがあるところ
・演出が弱く感じるところ
・えっちシーンのBGMがやたら壮大なところ
→雰囲気を損ねている感じがします
・エンディング直前の挿入歌を流すタイミング
→歌がシナリオを邪魔しているように感じます
・システムコンフィグがかゆいところに届かないところ
→バックログジャンプなど最低限のものはありますがフォントや文字色を変えられないのは残念でした。

いいところもたくさんあるのですがこれらがもったいないと感じました。


■総評
総合的にはすごくいいのですが悪く言えば無難でとがった部分がない作品な気がします。
その結果ぶっ刺さる作品にはなっていないと感じます。
名作といえる作品はどこかとがっている部分があるからこそ心に刺さる作品になると思います。
なのでユキイロサインは間違いなく良作なのですが名作とはなりにくい気がします。

とプレイ直後は思っていたのですが…

繰り返し好きなシーンをみているうちに、だんだんと群像劇ならではの心情描写の巧みさ、冬の雪国の田舎町を舞台とした作品ならではのあたたかな雰囲気にうならされました。
スルメみたいにやればやるほど良さがわかる作品だと思います。

ユキイロサインはわかりやすく良さを伝えるのがとても難しいのですが、体験版をプレイすると良さがわかると思います。

公式サイトの「全てが等身大で全てがありのまま」「一人一人が主役で脇役の群像劇」「世界の片隅で紡がれるありふれたストーリー」のコンセプトに心惹かれた方はぜひプレイしてほしいです。