皆さん、こんばんは^^
心理カウンセラーの堀口寿人です。
今日でお正月休みも終わりですね。
ゆっくりと体も心も休むことが出来ましたか?
さて、イライラをおさえるミニレッスンの第2話です。
老婆のおにぎりを盗んで食べてしまった王子のお話でしたね。
さて、王子はその後どうなるのでしょうか??
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老婆は
『何て食いしん坊な子だろう。』
と思いましたが、そのときは注意せずにだまっていました。
それからというもの、
王子は先生と川へ行くたび、先生の目を盗んで老婆からおにぎりを取り上げて食べるようになりました。
そんなことが3日続いたころ、老婆は思いました。
『裏で誰かこの若者に、おにぎりを盗むように命令している人がいるんじゃないか??』
すると、老婆の目に涙があふれ、その場で老婆は号泣してしまったのです。
ことの異変に気づいた先生は、すぐに川から上がりかけ寄りました。
『どうしたんですか?おばあさん。』
先生がたずねると、
『先生ですか?あなたの弟子が毎日毎日私のおにぎりを盗んで食べるんですよ!』
と老婆は泣いてうったえました。
『おばあさん。泣かないで下さい。彼にお金を払わせますから。』
『先生。私はお金が欲しいのではありません。この若者が二度とこんなことをしないようにして欲しいのです。』
すると先生は
『分かりました。では見ていてください。』
と答え、竹の棒を1本拾い上げました。
そして、
『二度とこんなことをしてはいけない!』
と王子の背中を3回打ちました。
そのことがきっかけで、王子はイライラし、先生を憎むようになってしまったのです。
その日から王子は先生への復讐を心に秘め、学芸に専念するようになりました。
そして卒業の日。
王子は先生にあいさつしました。
『これで私はバーラーナシー国へ帰ります。また先生のもとへ使いを出しますので、その時はぜ
ひバーラーナシー国へ遊びに来て下さい。』
さて、バーラーナシー国へ帰った王子は、父である王に学芸を披露しました。
それを見た王は感心し、
『今こそ王位を息子にゆずろう!』
と宣言しました。
王になった王子でしたが、いまだに先生へのイライラが消えずにいました。
そこで、
『絶対に先生を痛い目に合わせるんだ!』
と考え、先生のもとへ使いを送りました。
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次号へつづく。