心理カウンセラーの堀口寿人です。
さて、水鳥とカラスの物語の第2回目ですね。
カラスは水鳥に仕えようとしました。
さて、どうなっていくのでしょうか??
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『分かりましたよ。』
水鳥はカラスの言うことに了解しました。
その日から水鳥は魚をとっては必要な分を食べ、残りをカラス夫妻にも分け与えました。
さて、そんな日々が続いたある日のこと。
カラスはすっかり慢心してしまっていました。
『何で同じカラスなのに、オレはあいつに仕えていなきゃいけないんだ!』
カラスは黒い水鳥が、自分と同じカラスだと思い込んでいたのです。
『あいつもオレも同じ黒いカラスだ。だったらオレにだって魚を取る事くらいできるよ。』
そうして、カラスは水鳥にいいました。
『お世話になりました。これからは私が自分で魚をとって暮らします。』
水鳥はいいました。
『あなたは魚を取るような鳥ではありませんよ。自殺行為ですよ。』
しかし、カラスには水鳥が言っている意味が分かりません。
カラスは水鳥の言うことを無視して、上空から水の中にもぐりました。
カラスは自分が水にもぐれないのを知らなかったので、すぐに苦しくなりました。
水から顔を出そうとしましたが、水草がからまって顔を出す事ができません。
そして、もう浮かび上がってきませんでした。
水鳥は言いました。
『ああ、彼が得意な方法でエサを取れば、彼は幸せになれたのに。』
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あなたと、まわりの人たちはパッと見、同じ人間に見えるかもしれません。
でも、実は持っている才能や経験や知識などはバラバラなんですね。
だから、あなたが上手にできる事と、となりのAさんが上手にできる事はもちろん違ってきます。
それでいいんです。
それで自然なんです。
人の強みと自分の弱みを比べると、だれだって自分の弱いところばっかり見えるものです。
でも、もし同じ時間を使うのなら、自分のいいところを探した方が楽しくありませんか??
こう言うと、
『私にはいいところありません!』
ってキッパリ言われる方がいます。
そんな事ないですよ~。
絶対ありますって!
僕だったら、その人のいいところ30分あればいくつも見つけられると思うけどな~^^