安東流お片付けでお家丸ごとスッキリ!

神奈川県在住、片付けの伝道師・安東英子先生認定の「美しい暮らしの空間アドバイザー」の堀江麻衣です。 

 

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皆様こんにちは!

 
ご訪問いただき、ありがとうございます。
 
前回の記事で
↓  


高校時代のことを書いたのですが、本日の記事は私の大学受験の体験談です。

また「思い出話」で恐縮ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

前回の記事でも書きましたが、私の中学生のころの夢は、「青年海外協力隊員になり、海外へ行くこと」でした。

そのためには、何らかの技術を身に付けなければなりません。

青年海外協力隊員の募集要項を見て、自分にもできる可能性がありそうなのは「農業」だけだと考え、農業大学を目指すことにしました。

農業大学をいくつか見学に回り、模試でも志望校は全て農業大学を記入していました。

そんな高校3年生のある日、母方の祖母の家に遊びに行ったときに

「麻衣ちゃん、そこのプランターの土を、あっちのプランターに移動してくれる?」

と祖母に頼まれたのです。

その時の私は、真っ先に

(え・・・いやだなぁ・・・
虫とか出てきそうだし・・・
土、触りたくないなぁ・・・)

と思いました。
(現在は、畑でかなり土に慣れましたが・・・)

虫は大の苦手ですが、それでも高齢の祖母の頼みなので、頑張って土の移動を始めました。

何か虫が出てきやしないか、おそるおそる土の移動を始めたそのとき・・・
はっ!っと気が付いたのです!

もしかしたら「自分は農業をそんなに好きではないかもしれない」という事実にです。

農業大学に行きたいはずなのに、こんなにも土を触りたくないってことは、何かがおかしいと思ったのでした。

そこで、そもそもなぜ農業大学を志望していたのかを振り返ってみました。

考えてみると、青年海外協力隊員になるため、「消去法で残ったのが農業」だっただけでした。

もっともっと掘り下げて、青年海外協力隊員になりたかった理由も思い起こしてみました。

初めのきっかけは、小学生くらいのころに見たテレビの影響で、「お金をもらいながら、普通では行けないような海外の僻地にいけるって、いいなぁ・・・」と思ったことでした。

実際に青年海外協力隊員として海外に派遣されている方達のように、私自身に使命感や情熱があったわけではないのでした。

青年海外協力隊にこだわらなくても、海外に行ける方法は他にもあると気がついて、高校3年の夏に、また進路を一から考えることにしました。

「自分がやりたいこと」っていったいなんだろうと考えると、高校1年生で始めた「陶芸」は、自分の好きなことだと言い切れると思ったのです。

そうだ、陶芸をやろう。

ということで、陶芸を学ぶ方法を探し、家から通える美術大学を目指すことにしました。

「美大受験」のために何をどうすればいいのか分からなかったので、「美術予備校」へ通いたかったのですが、

「まずは自分でがんばりなさい。

やってダメなら、来年アルバイトでも何でもして、『予備校代』を自分で稼いでから行きなさい」

と母。

まずは自分で絵の練習をすることにしました。

第一志望の多摩美術大学・工芸学科の試験内容は、「水彩の人物(モデル)画5時間」、「粘土の立体造形(オブジェ)3時間」、あとは「英語&国語」と「小論文」でした。

人物画の練習をしようにも、家族も「疲れる」と言ってモデルをやってくれず、せめて寝ている姿を描こうと思ってもすぐ寝返りをうたれ・・・

描く人物がいなかったので、ひたすら、全身鏡を見て自分の姿を描いていました。

後から聞いたことですが、鏡を見ながら描くのは難しいらしく、「一番デッサン力がつく方法」とも言われているそうです。

家族が協力してくれなかったのが、かえって受験の人物画の練習には良かったようでした。

2回だけ、推薦で早く大学受験が終わった友人にお願いしてモデル(着衣)になってもらいました。

入試前に「鏡に映った自分」以外を描いたのは、その2回だけでした。

他には美術室に通って、石膏像の鉛筆デッサンをしました。

放課後にデッサンをしていると、高校の美術の先生もマンツーマンで教えてくれたりしました。

下の写真は、入試のころに描いたものです。


その高校の美術の先生に

「見えていない後ろ側まで想像できるように、立体的に、包み込む空気まで見えるように描くのが大事」

とアドバイスをいただいたのを覚えていますが、全然そこまで技術が至りませんでした。

その頃私に教えてくれる美術関係者はその先生だけだったので、貴重なアドバイスを元に一生懸命描いていました。

実技試験当日、初めてプロのモデルの方を描きました。

5時間の試験ですが、20分モデルの方がポーズをとって10分休憩、また20分ポーズをとって10分休憩・・・という感じで進んでいきます。

モデルの方の休憩のときに、普通は背景や、座っている椅子などを描いたりするのですが、なにせ初めての「プロのモデルの方のデッサン」だったので、勝手が分かりませんでした。

モデルさんが休憩するたびに

「あれっ、また休憩なんだ。
私も今のうちに、トイレに行っておこう」

と行きたいわけでもないトイレに2回も行ったり、必要も無いのに無駄にバケツの水を替えに行ったりしました。

ですが、途中で「これは自分の休憩ではないようだ」と周りの様子から気が付き、後半はモデルの方の休憩時間も必死で背景を描き進め、なんとか仕上げました。

それにしても、受験当日、周りの方の持っている画材道具に驚かされました。

駅から会場に向かう受験生は、大量の絵の具や筆をケースに入れ、ガラガラ引いて移動しているのです。

初めは周りの方の引いているカートが「画材道具」だとは分かりませんでした。

私はというと、持っているのは家にあった絵の具と筆3本、バケツとパレット各1個で、チビた絵の具をパレットに絞り出すのが「苦学生」っぽくて恥ずかしかったです。

その後、粘土(オブジェ)の方の実技試験と英・国の筆記、小論文と受け、多摩美術大学の入学試験は終了しました。

モデルの方の休憩時間も自分まで無駄に休んでいましたし、周りの人の絵や、立体作品が素晴らしかったため、もう全然受かる自信はありませんでした。

おそらくダメだろう・・・と思いながら合格発表を見に行くと、自分の番号が・・・

あるではないですか・・・!

ううううう

受かった・・・?

ううう

受かったんだ~!

と大喜びして、上に書いた高校の美術の先生に報告しに行きました。

「やったじゃん!
そういえば、美術予備校ってどこに行ってたの?」

と聞かれたので、通ってないことを伝えると

「独学か・・・」

と予想外のことを言われました。

「え、先生に習っていたじゃないですか」

と答えると

「え、俺ぇ!?
俺に、習ってたの!?

とビックリされて、こちらも心底驚きました。

全く教えている気のない先生に、習っていたのでした。

無事に美術の先生への報告も済んだので、次は最難関の「東京芸術大学」の入試だ!と張り切り勇んで、またデッサンの練習をするために高校へ向かいました。

「原付バイク」に乗って・・・。

いえ

私の高校は原付での登校は「禁止」だったのですが、そのときは自由登校期間だっため、もしかしたら大丈夫かもしれないと乗って出かけたのです。

さすがに校門の中に入れたらまずいかな・・・と、「校門の横」にバイクを停めると、そこへたまたま例の美術の先生がやってきました。

「ダメだよ、吉沢(よしざわ)…(旧姓)」

と言われたので、すみませんと謝ってから、ヘルメットを脱いで美術室に向かいました。

そこで再び出会った、美術の先生。

「さっきはすみませんでした」

と私が言うと

「『すみませんでした』じゃないよ、吉沢。

もう
入ってきちゃったんだから 
指導室だ!
と先生。

ええっ・・・ し 指導室って・・・!

どうやら、その先生は初め、見逃してくれようとしていたそうなのです。

ちゃんと「ダメだよ」と伝えたのに、私がのこのこ入ってきてしまったものだから、立場上無視するわけにいかなくなってしまったとのことでした。

職員室に行くと先生方が窓辺に集まって、校門の横の私のバイクを覗きながらワイワイしていました。

みんな口々に

「どうしてあそこに停めたかね~」

「普通はバイクに乗ってきても、一本裏の道とかに停めるんですけどねぇ・・・」

「『校門の横』に停めないよねぇ、普通」

なんて言いながら呆れていました。

その後親が2回も学校へ呼び出しになり、自由登校期間中だったため、5日間の学校謹慎・・・

そうこうしているうちに、とっても重大な「あること」を忘れてしまったのでした・・・

本日のタイトルにある「忘れてしまったこと」とは、「多摩美術大学の入学手続きです。

もう、なんといいますか、自分のダメさ加減に、やりきれない感情でいっぱいでした。

幸い「入学金と1年分の学費」を納入した後だったので、どうにか頼み込んで手続きを遅れてさせてもらい、入学することはできました。

手続きではなく学費の方を忘れていたら、きっと入学させてもらえなかっただろうと家族で話しました。

ところで、学校謹慎の後に受けた「東京芸術大学」の方は、あっさり不合格でした。

上に載せた写真のような「石膏デッサン」の1次試験で落ち、2次試験まで行けませんでした。

合格できる方は、きっと「包み込む空気感」まで表現できる方なのだと思います。

実力不足なので、しかたがありません。

入学手続きでバタつきましたが、多摩美術大学で沢山のことを学べて、充実した大学生活を送ることができました。

受験シーズン真っ盛り、受験生の皆様、そしてそれを支えるご家族様、こんな私ですが、心から応援しております!

私の大学受験の思い出話に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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