マール・ア・ラーゴの捜査令状に署名した判事がジェフリー・エプスタインの仲間である事が暴露される
2022年8月10日
マール・ア・ラゴの捜索令状に署名した判事が、ジェフリー・エプスタインの仲間である事が暴露された。ラインハートは、フロリダ州南部地区がエプスタインの不起訴処分を協議している間、上級検察官としての職を辞し、ケレンとマーシンコバの弁護士を引き受けた。
ドナルド・トランプのマール・ア・ラーゴの土地に対するFBIの手入れが不正である事に疑問があったなら、それを承認する捜査令状からの情報がそれを解消してくれる筈だ。
令状は未だ封印されている為、情報は限られているが、非公開にできなかった証拠のひとつが、捜査の動機に更なる光を与えている。
米国封印捜査令状 (9:22-mj-08332)フロリダ州連邦地裁
捜索令状は、フロリダ州南部地区の連邦判事である、ブルース・E・ラインハート氏によって承認された。
米連邦判事になる前、ラインハート判事は、ジェフリー・エプスタインの人身売買計画で起訴された共犯者2人、サラ・ケレンと、ナディア・マーシンコバの弁護士として働いていました。
サラ・ケレンは長年、エプスタインのスケジュール管理者を務め、バージニア・ギフルとギスレーヌ・マックスウェルの名誉毀損訴訟で提出された宣誓証言で言及されています。
ナディア・マーシンコバは、エプスタインの有名な『ロリータエクスプレス』のパイロットの1人であった為、エプスタインの側近としてより目立つ存在でした。
ラインハート判事は、フロリダ州南部地区がエプスタインの不起訴処分を協議している間、上級検察官の職を辞した後、ケレンと、マーシンコバの弁護士を引き受けました。
同地区の上級検察官としての地位を辞めた後、数日のうちに、ラインハート判事は、エプスタインの仲間の法律顧問を正式に立ち上げることになる。
ラインハート判事とエプスタインの関係は、マー・ア・ラゴ襲撃の捜査令状を承認した連邦判事に指名されるまで再び明るみに出る事はなかったが、2007年に辞任した後は大きな議論の的となった。
2013年、ブルース・E・ラインハートの不適切行為疑惑に対し、米国弁護士は、
「ブルース・E・ラインハートが」
「米国弁護士助手を務めている間に」
「エプスタインの件に関する」
「機密・非公開情報を知った 」
と、回答している。
2011年の宣誓供述書では、ラインハート判事は自分の側の不正行為を否定しています。
これは、2008年にエプスタインの被害者2人が起こした民事訴訟を受けて、アレクサンダー・アコスタ前労働長官とラインハート判事を含む他の連邦検事2人も訴えたものです。
エプスタインと、そのネットワークが仕掛けた人身売買の作戦とマーシンコバの繋がりを理解する最も簡単な方法は、ラインハート判事が描いたマーシンコヴァの姿を通して理解することである。
ナディア・マーシンコバは現在、アビループの創業者兼CEOを務めている。
同社のウェブサイトによると、航空分野のビジネスに集中しているのは、ナディア・マーシンコバのパイロットとしての経験を生かすためだという。
提供するサービスは、マーケティング、ソーシャルメディアマネジメント、イベントプランニングなど。
また「雇用者の乗組員の多様化を支援する」という目標も掲げられています。
以下のビデオをご覧ください。
ジェフリー・エプスタインの友人が運営していることを除けば、アビループのウェブサイトは極めて無害なものだが、そのYouTubeチャンネルは違った様相を呈している。
YouTubeチャンネルのフォロワーは僅か34人、動画は僅か4本で、いずれもこの記事の公開日の8年前にアップロードされたものだ。
公開されているのは僅か4本だが、その内容は疑問符がつくものばかりだ。
どの動画も、パイロットをテーマにした魅惑的な服装の若い女性が、約40秒間の短い独白をする内容です。
パイロットの訓練コースや航空サービスの割引を探しているのか、或いは単に「私のような女の子をもっと見たい」のか、彼女達の魅力的な声が、アビループへの参加を説得しようとするのである。
奇妙な事に、アビループの広告では、加入は完全に無料だと主張している。
以下のビデオをご覧ください。
Aviloopへようこそ - www.aviloop.com
アビループのホームページには、直接の連絡先が記載されていません。
しかし、アビループの兄弟企業であるアビアトリのウェブサイトには、電話番号が記載されていました。
この電話番号は、マーシンコバと、マーク・エスプテインが調査報告で知った時点で、ウェブサイトから削除された。
アビアトリのウェブサイトは、ホームページのURLにリダイレクトするだけで、未だ生きていて機能している事が判ったにも関らず、直ぐに「建設中」と表示されました。
アビループのウェブサイトに記載されていた実際の住所は、ジェフリー・エプスタインの弟マーク・エプスタインが所有する不動産管理会社Ossa Propertiesが監修する建造物に属していたのです。
アビアトリの自動音声は、電話をかけてきた人に、確かにアビループに連絡したことを知らせます。
アビアトリは、アビループの様に、NY州法人局に設立されていないようなので、この2つの会社を区別するのは困難です。
アビアトリは、女性パイロット候補の人材紹介会社として、アビループの目的を直接的に遂行している。
アビアトリは、女性パイロット候補のリクルート会社として、アビループの目的をそのまま実現している。
アビループを立ち上げる何年も前、マーシンコバが未だエプスタインと密接に働いていた頃、彼女のもう一つの会社、グローバルガールLLCは2005年にニューヨーク州政府企業局で法人化されました。
アビループとは対照的に、グローバル・ガールは現在、ウェブサイトを運営していないようです。
更に、ソーシャルメディアのアカウントは、全て閉鎖されています。
マーシンコバの個人ウェブサイトには、パイロット、モデル、アビループのCEOとして掲載される前に、グローバル・ガールに簡単に触れている。
従って、この事業がまだ活動しているか否か、又その運営の基盤が何であるかさえ不明である。
NY国務省は、NY州ガーデンシティの585スチュワート通りにあるアダム・B・カウフマン&アソシエイツ PPLCで法人格の届出を受理した。
マーシンコバが、ジェフリー・エプスタイン、ギスレーン・マックスウェル、及び彼らが行った残虐行為にどの程度関与しているかは、文書化されています。
従って、マーシンコバ と Kellen の顧問弁護士であった事に加え、エプスタイン に不起訴合意を提示した地区の連邦検察官としての役割を考えると、ラインハート判事は恐らくそれらの犯罪を十分に認識していたものと思われます。
彼が会社を辞める事を決めたのは、エプスタインの犯罪を隠蔽する選択を拒否したと解釈されるかもしれませんが、マーシンコバの代理人を務めた事から、彼はむしろ隠蔽から最も多くの利益を得る方法を考えていた可能性が高いと思われます。
ラインハート判事が、マーシンコバや、サラ・ケレンの様な人々と繋がって居る事から分かる事は、ジェフリー・エプスタインの人身売買の網は、彼が亡くなった後も舞台裏で動き続けていると云う事です。
エプスタインに繋がる人々を孤立させるバリエーションは、彼の犯罪に積極的に関与しないまでも、それを許した人々が連邦政府の最高レベルに任命されることで報われることに繋がったのです。
その事実が明らかになれば、その様な機関は根底から揺さぶられる事になる筈です。
船と共に失われる事になる人々は、この恐ろしい現実をあまりにもよく理解している。
フロリダ州南部地区は、ラインハート判事のホームページから連絡先を完全に削除してしまったが、これは捜査令状の腐敗を暗黙のうちに認めたことになる。
この様な不吉な未来を想定するだけでも、今回の決定は十分に説明がつく。