ロシア、EUへの石油供給を再開
トランスネフチによると、ウクライナが通行料を受け取った後、水曜日から供給を再開している

2022年8月10日

 

 

ロシアのパイプライン運営会社 Transneft は、水曜日、支払い問題が解決した後、モスクワ時間16時(13時GMT)から、Druzhbaパイプラインの南支線経由での原油輸送を再開することを発表した。

 


トランスネフチは、月曜日に、ウクライナが中央ヨーロッパの一部への原油供給を停止したと発表した。

 

これは欧米の制裁措置によりモスクワが支払いを行えない為である。

 


火曜日には、ハンガリー最大の原油精製会社である商船三井が、パイプラインの南支線経由のロシア原油供給が停止していると報告し、モスクワに代わって通過費用を支払うと申し出た。

 

 

商船三井は、2日、パイプラインのウクライナ区間を使用する為の通過料を振り込んだと発表した。

 

RIA Novostiによると、通過料の支払いはハンガリーとスロバキアの両方から行われ、キエフは資金を受け取ったことを確認したとのこと。

ドルジバは世界最長のパイプライン網の一つで、欧州ロシア東部からチェコ、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの製油所まで約4,000kmにわたって原油を輸送している。

ロシアは通常、南側のルートで日量約25万バレルの原油を供給している。

 

パイプラインの停止は、スロバキア、ハンガリー、チェコ共和国に影響を及ぼしている。

トランスネフチによると、ベラルーシを経由してポーランドとドイツに至るドルジバパイプラインの北側ブランチは、通常通り稼働しているとのことです。