ブティックのカニバリズム:今夜食べたいセレブの肉は?
2022年8月1日


私達の生活には科学やテクノロジーが多すぎる、という昔の人の言葉をよく耳にする。利益を追求する食品資本主義者や科学を口実にした農業植民地主義者に乗っ取られた世界では、その懸念が現実のものとなっている。カニバリズムが衝撃的な復活を遂げたのだ。

 

このたび、カリフォルニア州から、非常に気になるニュースが飛び込んできた。

Bite Labsという会社が、有名人の肉だけで作ったサラミをおいしく調理して提供しているのだ。

 

読んで字の如し。

 

なりすましではありません。

 


生きている有名人の組織サンプルから作られた肉が、「職人技のサラミ」として提供されているのだ。

 

同社はウェブサイトで、どの有名人の肉を食べてみたいかを選ぶ事ができ、その有名人がこの目的の為に幹細胞を提供してくれるなら、同社はそれを進め、その幹細胞から作ったサラミを届けると述べている。

 

同社は、この製品の価格や、この実験的サラミの為に幹細胞の提供を申し込んだ有名人の名前については明らかにしていない。

 

    


しかし、ホームページには、ラップスターのカニエ・ウェスト、俳優のジェームズ・フランコ、ハンガー・ゲームの主人公ジェニファー・ローレンス、人気司会者のエレン・デジェネレスと云う、4人のセレブが紹介されており、ユーザーはツイッターでタグ付けして尋ねることができるようになっています。

 

     

 

『私のサラミになりませんか?』と問いかけます。

この4人のセレブのブランド推奨はありませんが、話題の商品のプロモーションに彼らの名前や画像を使用できるよう、何らかの提携をしたのではないかと推測されます。


同サイトのトップページのスクリーンショット


食品資本家は、本物の肉から「植物性」又は偽物の肉に切り替える道徳的必要性について、世界中の人々を促し、既に広く恐怖を呼び起こしている。

 

食品産業で利益を得ている人々は、古くから試されてきたマーケティング手法によって、批判的な物語に対抗している。

 

例えば、植物性食肉やフェイクミートを製造している企業である。

 

スポーツ界やエンターテイメント界の人気者をブランド大使として起用し、工場でしか作れないフェイクミートを宣伝しているのだ。

しかし、カリフォルニアに拠点を置く
Bite Labs社が提供するものは、食品資本主義を新たなレベルにまで引き上げている--警戒すべきものから倒錯したものへと。

同社は「職人技」のセレブサラミの作り方について説明している。

 

「独自の培養工程を経て」

「自社で育てた有名人や動物の肉を」

「厳選されたサラミのブレンドに」

「混ぜているのです」

 

「生検した筋芽細胞から始まり」

Bite Labs社独自のバイオリアクターで」

「健康で豊かな肉を育てています」

 

と、ウェブサイトには書かれています。

この食品会社が主張するサラミの製造方法の科学的プロセスは次のとおりである。

 

先ず、セレブが申し込むと、その人の体から筋衛星細胞や幹細胞を生検で採取する。

この細胞を人工血液のような環境である「成長培地」に入れ、高速で増殖させ、筋肉に成長させる。

 

本物の筋肉の様な質感と構造を生み出す為に糖の基材を加え、成長した物質には自然に見える静脈ができ始め、その中を成長培地が血液のように流れ始めます。

膨張した物質は、同社のバイオリアクターに入れられ、新しく成長した『筋肉』を刺激してより強くする。

成長した筋肉は、機械でミンチやペースト状にされ、他の種類の肉やスパイス、油脂と混ぜ合わされ、味付けされる。

いよいよ最終段階。

 

ケーシングに押し込んで、味付けをする。

 

低温で乾燥・熟成・加工し「職人技のセレブサラミ」としてパッケージングして流通させる。

 

トップページに掲載された悪趣味なコール・トゥ・アクション


セレブサラミの科学的裏付けと同じくらい残虐なのは、この会社の露骨なマーケティング方法である。

公式ホームページには「こんなセレブ体験したことないでしょ」という見出しが躍っている。

 

もうひとつは『セレブリティを取り込むのに貢献しよう』とある。

 

恐らく、彼らのマーケティングラインの中で最も突飛なのは、これだ。

 

『農場は汚れ、動物は感染症に罹り易い』

バイオラボは、より安全で』

『健康的な製品を育てる事のできる』

『クリーンな空間である』


第一次産業革命以来、企業帝国は科学技術を繰り返し悪用し、シンプルで土着の自然な生命のプロセスを「工場化」した金儲け産業へと変えてきたのだ。

ブティックの共食いから利益を得る事は、彼らにとって新しい羽根となる。

 

 

※Gen

 

誰も反対しないだろう

肉の培養技術を利用して

有名人の細胞で培養し喰わせ

共喰いへの抵抗感を取り除いて行く。

 

カニバリズムを受け入れた連中が

今度は推進するプロ市民になるんだろう。

 

・・・と云う処までは読める。

 

世界的なファストフード店は

既に、この手の培養肉で

やってるんじゃないだろうか。

 

個人的は

「そんな膨大な肉が有る訳無い」

と、思っているし・・・