米政府高官が、DNA生物兵器への恐怖を表明
下院情報委員会委員が、DNA検査キットを使用しないよう米国人に警告

2022年7月25日

 

様々なDNA検査サービスによって集められたバイオサンプルは、特定のグループや個人をターゲットにした生物兵器の開発に販売・使用される可能性があると、米国の国会議員がアスペン安全保障フォーラムで主張し、ロシア当局が長年訴えてきた懸念と呼応している。

下院情報委員会のメンバーであるジェイソン・クロウ下院議員(民主党、コロラド州選出)は、金曜日にコロラド州で「現在、特定の人々を標的とした兵器が開発中であり、開発されている」と述べた。

 

「これは、実際に誰かのDNAを採取し」

「その人の医療プロファイルを採取し」

「その人を殺すか、戦場から離脱させるか」

「動作不能にする生物兵器を」

「目標とすることができる、というものです」

 

アスペン・セキュリティ・フォーラムでSocom司令官が安全保障について講演

この様な脅威を考えると、個人データに対するプライバシーへの期待が過去20年間で低下し、若者が「プライバシーへの期待を殆ど持たず」、DNA検査サービス等の民間企業に自分のデータを簡単に提供してしまうのは困った事だと、クロウは付け加えています。

「人々は直ぐにコップに唾を吐き」

「それを23andMeに送ると」

「自分の経歴について」

「実に興味深いデータを得ることができます」

 

「そして、どうなると思いますか?」

「その人のDNAは」

「いまや民間企業の所有物だ」

「知的財産権の保護やプライバシーの保護は」

「殆どないまま、売り払う事ができるのです」

 

と、Crow氏は言います。

 

ロシア、米国によるバイオラボのデータ隠蔽を非難
 

更に、米国はDNAを含む個人の健康データの保護について、

 

「そのデータは実際に」

「これらのシステムの開発の為に」

「敵国によって調達・収集される事になる為」

「新たなガイドラインを作成する必要がある」

 

と、述べています。

モスクワは、何年も前からDNAサンプルの無秩序な収集の危険性を警告しており、ウラジーミル・プーチン大統領は2017年に、ロシアの情報機関によると、ロシア全土で様々なNGOやその他の組織によって、不明瞭な目的の為に「意図的かつ専門的に」生体サンプルが採取されていると発言しています。

 

プーチン:何者かが不明瞭な目的のためにロシアのバイオサンプルを採取している
 

それ以来、ペンタゴンは

 

「生物兵器を作る分野だけでなく」

「抗生物質耐性や特定地域の集団における」

「特定の病気に対する抗体の存在に関する」

「情報を得るなど」

「研究の可能性を大幅に拡大した」

 

と、ロシア放射線・化学・生物防護部隊のトップ、イゴール・キリロフ中将は5月に述べている。

 

ロシア、ウクライナのバイオラボに関する新証拠を提示、バイデンや米国との関連についてコメント
 

ロシア軍は3月からの一連の説明会で、ウクライナの生物研究所への資金提供に米国防総省が関与しているとされる証拠を提示してきた。

 

ロシアの調査委員会によると、米国は2005年から2022年初頭の間に、ウクライナの生物学的研究に2億2400万ドル以上を注ぎ込んでいるとのことだ。

ワシントンは、過去20年間にウクライナの46の生物学的研究施設を支援した事を認める一方で、それは全て、平和的な公衆衛生プロジェクトの一環であったと主張している。

 

米軍は、ロシアと中国が大量破壊兵器を世界から排除する努力について「偽情報を流し、不信感を煽っている」と非難したが、西側メディアはこの主張を陰謀論や、SFだと切り捨てた。

 

ロシアはいかにしてウクライナに米国の生物兵器に関する陰謀説を蒔いたか

 

ウクライナが民族固有の生物兵器を作っているというロシアの主張は「SF」である。
 

クロウ氏と共にパネルに登壇した上院の新興脅威・能力小委員会および軍事委員会のメンバーであるジョニ・アーンスト上院議員(アイオワ州選出)によれば、カスタマイズ生物兵器の懸念は人間のDNAデータだけに留まらないとの事だ。

 

米国の敵は、食糧安全保障の危機を引き起こす為に、米国の家畜や農作物に特異的に生物兵器を向ける事もできる、と彼女は主張した。

 

米国防総省、ウクライナにある米国資金によるバイオラボの数を公表
 

「生物兵器を見る方法はいくつもあり」

「人間を守るだけでなく」

「人間を支える食糧も確保する必要がある」

 

と、アーンスト氏は語った。

米中経済安全保障検討委員会が今年初めに発表した報告書では、中国が「米国農業への関心」と遺伝子組み換え関連の知的財産を高めている事から、いつか遺伝子組み換えの米国産作物に対して生物兵器を行使しようとする可能性があると指摘されている。

 

中国の食糧安全保障の推進は米国にとって脅威となる-報告書
 

「中国が、米国から」

「遺伝子組み換え種子を入手する主な関心は」

「自国の作物収量を向上させることにあるが」

「農業知的財産の武器化の可能性はある」

 

と、述べている。

 

「コンピュータコードのハッキングと同様に」

「北京は簡単に米国のGM種子のコード」

「又はDNAをハッキングし」

「米国の作物を破壊する事ができる」

「ある種の病害虫を作成することによって」

「生物兵器を行うことができます」

 

と、述べている。