日本の首相はエネルギー不足を警告し今冬に最大9基の原子炉起動を命じた
2022年7月17日(日曜日) by: Arsenio Toledo

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岸田文雄首相は、エネルギー不足の可能性を警告するため、この冬に最大9基の原子炉を稼働させるよう産業大臣に要請した。

 

日本の首相は、冬のエネルギー不足に備え、より多くの原子炉を稼働させる必要があると述べた。
 

岸田氏は7月14日木曜日の記者会見で、世界的なエネルギー価格の上昇に対処する為の方策の一環として、この動きを発表した。

 

岸田氏は「この冬は電力不足が懸念される。この事態を防がなければならない」と述べた。

日本の経済産業省は、冬までに9基の原子炉を稼働させるためにできる限りのことをすると述べた。

 

これらの原子炉は日本の電力消費の凡そ10%をカバーし、ピーク時のエネルギー供給を強化するのに役立つだろう。

日本は現在、古い発電所の退役と異常気象のために、電力供給の逼迫に苦しんでいる。

 

同省は今年、3月と6月27日の少なくとも2回、エネルギーに関する警告を発している。

 

直近の警告は、猛暑時の電力供給が逼迫していることについてのものだった。

岸田氏は9基の原子炉に加え、更に10基の火力発電所を冬の間稼働させる必要がある事を指示した。

「これらの対策が実現すれば、過去3年間と比べて最大の電力供給能力を確保することができる」と岸田は語った。


より多くの原子炉が再稼働し、日本に電力を供給できる様になるには長い道のりが待っている

 

2011年の福島第一原発事故以来、日本は運転可能な33基の原子炉の内10基しか再稼働を認めていません。

 

しかし、エネルギー価格の上昇と、日本が現在経験している猛暑を含む異常気象時のエネルギー不足の脅威が、政府を更に再稼働させる方向に向かわせている。

 

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岸田氏は、日本の原子力発電の利用に関して、レトリックを強めている。

 

彼は、安全審査をクリアした施設の再稼働を加速させるよう省に要求している。

 

残念ながら、東京の中央政府は、原子炉がいつ再稼働できるかに関して、実は余り権限を持っていない。

 

何故なら、再稼働する前に、厳格な規制プロセスを踏まなければならないからだ。

再稼働が認められている10基の内、実際に電力を供給しているのは5基だけで、1基は必要な安全審査を受ける為に冬の間停止する予定だ。

 

岸田氏、日本が達成困難な高い原子力発電目標を設定
 

 

萩生田光一経済産業相は、現在の建設計画を見直すことで、9基の原子炉を稼働させて冬の間電力を生産するという首相の目標を達成する予定であることを示唆した。

 

これらの原子炉は、運転再開に先立って要求される新たな安全基準に適合するよう修復される。

 


萩生田は、原子炉を一度に数週間停止させる定期点検の計画も検討すると付け加えた。

 

「安全性を最優先する」と述べた。

 

「原子力規制委員会が再稼働を認めれば」

「我々は進めるだろう」と述べた。

同大臣は、中央政府が地元コミュニティとの協議を開始し、再稼働への同意を求めると付け加えた。



ヘルスレンジャーのマイク・アダムスがヨーロッパのエネルギー危機について語る「ヘルスレンジャー・リポート」のビデオをご覧ください。

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