ロシア、米国がウクライナ軍兵士に実験用薬剤を投与したと主張
2022年3月27日


ウクライナは、米軍の支援を受けた医薬品の研究に利用された最初の国ではないが、現在の地政学的シナリオにおいて最も顕著であることは間違いないだろう。このような研究所の活動に関する文書がロシアによって公開され、米国がウクライナの兵士に実験的な薬物のテストを行ったと主張している。

 

 

ロシアの核・生物・化学防護部隊のイゴール・キリロフ中将は、木曜日の記者会見で、米国がウクライナ軍の幹部から「ボランティア」で実験薬を試していたことを明らかにした。

 

 

米国のウクライナでの軍事生物学研究疑惑を議論する国連安全保障理事会で発言する中国の張俊国連常駐代表;2022年3月11日

 

2022年3月10日、ワシントンの国会議事堂で開かれた米上院情報委員会の公聴会

 

 

この薬物実験は、所謂UP-8構想の一環で、今月初めにロシア軍によって明らかにされた。

「私達は、ウクライナ軍関係者が参加した」

「研究についての情報を公開し続けています」

この様な作業は米国では禁止されており」

「国外の軍によって実施されて居る事に留意したい」

 

と、同関係者は述べた。


ブルガリアのメディアに」

掲載されたデータによると」

ハリコフ研究所での」

「実験だけで約20人のウクライナ兵が死亡し」

「更に200人が入院した」

 

と、キリロフ中将は付け加え、一方で「4千人以上」がウクライナでの実験に関与したと主張している。

 

 

この関係者が提出したのは、昨年4月に在米ウクライナ軍事アタッシェがウクライナ国防省に提供したとされる論文である。

 

    

 

そのメモには、AI研究を行う米加企業のスカイマウント社の幹部とアタッシェの会談が記載されている。

 



文書によると、同社はウクライナの関係者に、長距離観測ソリューションと、薬物のスクリーニングと開発の為の手法である「Deep Drug AI」を紹介した。

 

作成者によると、このシステムは 1日に60人分の仕事をこなし、承認済みの既存薬から新しい標的分子を生成する為の手作業時間を大幅に短縮するという。

「受け取った文書は」

「(ウクライナの兵士に)」

「以前にテストされていない薬物を」

テストしようとする試みを」

確認するものである」

米国やカナダでの認可手続きを」

経ていない医薬品

「『ディープ・ドラッグ』の」

スクリーニング・システムの事だ」

 

と、キリロフ中将は述べている。

 

 

  • 米国のスポンサー特有の皮肉は、ウクライナ国防省の職員がボランティアで参加しているにも関らず、開発元のスカイマウント社が商業ベースでのシステム購入を申し出てきたことにある。
 

ハンター・バイデンとウクライナ・バイオラボの関係

 

 

2月下旬にウクライナに兵士を送り込んだモスクワは、国中に点在する秘密の研究所で、米国が支援する怪しげな医薬品や生物学の研究が進んでいることを発表した。

 

ウクライナがミンスク協定の履行を拒否し、ロシアがドンバスのドネツク共和国とルガンスク共和国を最終的に承認した事で、7年間膠着状態に陥った末の侵攻であった。

ドイツとフランスが交渉したこの合意は、ウクライナ国家内の特定地域の地位を正常化する事を目的としていた。

 

ロシアは、ウクライナは中立国であり、米国を中心とするNATOの軍事同盟には加盟しないと主張している。

 

キエフは、ロシアの侵攻は不当であり、武力による2共和国の奪取を計画したという疑惑には反論している。