ロシア国連大使、自国はウクライナを占領する計画は無いと主張
2022年3月2日(水) by: Arsenio ToledoTags: conflict, diplomacy, military, military occupation, occupation, Russia, Russian diplomats, Russo-Ukrainian War, Ukraine, United Nations, Vasily Nebenzya, War, World War III, WWIII
ロシアの国連特使は、同国がウクライナを占領する計画はなく、目的を達成すれば直ぐに作戦を終了すると主張している。
ウクライナを占領する計画はない、とロシアが国連に声明
ヴァシリー・ネベンジャ国連常駐代表は、最近の国連総会で、自身が代表する国は、10年近く残虐行為の犠牲になってきたウクライナ東部ドンバス地域の親ロシア派分離主義者の命を救う為に行動しているだけだと述べた。
更に彼は、ロシア軍がウクライナを占領する事は無いと主張した。
「ウクライナを占領する事は」「我々の計画には無い」
「この特別作戦の目的は、過去8年間」
「キエフ政権による虐待と」
「大量虐殺に曝されて来た」
「人々を保護する事である」
「その為にウクライナの非軍事化」
「非ナチス化が必要なのです」
と、ネベンジャ国連常駐代表は語った。
ネベンジャ国連常駐代表は、ウクライナ政府が犯したとされる犯罪の例として、2014年に南西部の都市オデッサで起きた、親ロシア派のデモ隊が占拠していた建物に反ロシア派のデモ隊が火を放ち、生きたまま焼かれた事件を挙げました。
ネベンジャ国連常駐代表は、ロシアは、ウクライナ政府と、その『核兵器へのアクセス』計画から自国を守る為に行動しているだけだと付け加えた。
その証拠として、ロシアは2月18日のウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーの声明を引用した。
更にネベンジャ大使は、ロシアのウクライナ侵攻は、国連の基本原則に何ら違反していないと主張した。
ネベンジャ大使は、ロシアは別の世界大戦を防ぐ為に行動しているに過ぎないと主張した。
ロシアはまた、ウクライナの、北大西洋条約機構(NATO)加盟を阻止する為に、ウクライナに対して先制的な行動を取ったとされている。
「ウクライナのNATO加盟は」
「レッドラインだ」
「それは我々に対応策を取らせ」
「この紛争の瀬戸際に立たせた」
と、ネベンジャ大使は言う。
最後に、ネベンジャ国連常駐代表は、ロシアは防衛的に行動しており、敵対行為を開始した訳はないと主張した。
「ロシア連邦は」「この敵対行為を始めていない」
「ウクライナの住民」
「反対派によって放たれたのだ」
「ロシア人はこの戦争の終結を求めている」
と、ネベンジャ大使は言った。
(関連記事:進行中のロシア・ウクライナ紛争が世界経済を崩壊に近付けている)
ロシア政府高官、モスクワがウクライナを占領する事は無いと主張
2月25日(金)、駐日ロシア大使が記者会見を長引かせ「ロシアにはウクライナを占領する意図は無い」と云う、ネベンジャ国連常駐代表の主張を繰り返した。
ロシアはウクライナを占領する計画はないと大使は言い、金曜日の記者会見でプーチンの話術を繰り返した。
ミハイル・ガルージン大使は、ロシアはNATOの東欧への更なる拡大を防ぐ為に、防衛的に行動しており、同時にウクライナの「非軍事化、脱ナチス化」を目指していると述べた。
ガルージン大使は、ネベンジャ国連常駐代表と同様、ドンバス地域のロシア系民族とロシア語を話すウクライナ人が、キエフ政府によって大量虐殺を含む人権侵害を受けていると主張した。
更にガルージン大使は、ウクライナが、ソ連やロシアの 『ナチズムを終わらせた英雄』ではなく『ナチスの協力者を賛美している』と、非難した。
更に、ガルージン大使は、明確な証拠が有るにも関らず、ロシアは、ウクライナの軍事目標のみを攻撃しており、意図的に民間人を標的にしていないと主張した。
更に「自分達の未来を選ぶのはウクライナ人だ」と述べ、親ヨーロッパの政権を捨てて、親ロシアの政権を樹立するよう示唆した。
ガルージン大使は、ロシアのウクライナ侵攻を戦争と呼ぶ事も拒否した。
その代わりに『特殊作戦』と表現した。
ガルージン大使は、ドンバス地方の親ロシア派分離主義政府との2014年の和平合意に違反した為、ウクライナがこの侵略を自ら招いたという主張を繰り返しながら、この主張を行った。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣も金曜日、記者会見を開き、ロシアの「特別作戦」は、飽く迄、範囲が限定されており、ウクライナの占領を目指すものではないと繰り返した。
ロシア・ウクライナ戦争:ラブロフ外相、モスクワはキエフを占領しない「目的は非軍事化」と主張
「誰もウクライナを」
「占領し様とはして居ない」
「作戦の目的は」
「非軍事化と脱ナチス化である事が」
「公然と宣言されている」
「ロシアは、ウクライナ政府が」
「自国民を抑圧し」
「大量虐殺の方法を用いて居る事から」
「ウクライナ政府を」
「民主的と認める可能性は」
「無いと考えている」
と、ラブロフ外務大臣は述べた。
ラブロフ外務大臣は、プーチン大統領は、ウクライナが真に独立し、外国勢力の影響から解放され、新政府を選出できる様に成る事を望んでいると主張した。
更に、ラブロフ外務大臣は、この政府は全てのウクライナ人を代表し、ウクライナでのロシア人虐殺を終わらせ、外国勢力がロシア封じ込めに利用するのを防ぎ、ネオナチグループを支援するのを止めるべきだと述べた。
ウクライナ当局は、ロシアの主張、特に防衛的な行動をとっているという主張を全て否定している。
ウクライナのセルギィ・キシュリツァ国連大使は、総会の席上で次のように述べた。
「ロシアとロシアだけが」
「この侵略を始めた事は」
「誰もが知っている」
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