【イマヌエルの秘密】

この日から、イマヌエルは人々の前には居なかった。

彼は、北と西の間に金属性の光る物から降ろされた。

そこでは守護天使がひもを受取り、選ばれた者の為にその場所を測った。

イマヌエルは地から待ち上げられ、誰も彼が何処に居るのか、

彼の身に何が起こっているのかも全然判らなかった。

彼は40日40夜、北風と西風の間で生きており、

そこで知識の秘薬を受取った。

彼は、この日々を賢い神の聖徒と、

守護天使である天孫の許で過ごした

彼らはイマヌエルに知識の真実を教え、

人々の天孫に対する神の支配、全能なる宇宙の創造

生まれ変わりによる、霊の不滅等について教えた。

そこでイマヌエルは、太古からの聖者である最初の父達を見た。

彼らは、この地球人類の父達であり天孫達であった。

そこから彼はに向かって地の果てまで行った。

そこでは金属性の光と火の車が天から降りたり、

歌いながら煙と火に包まれ現れた。

地の果てで、イマヌエルは大いなる素晴らしい不思議を見た。

三つの異なった物から成り立っている、開いた天の門を見た。

これらの天の門は、ヨルダンの生命の無い海の表面の様に、

大きく、最も明るい太陽の中で光を発していた。

イスラエルの地がその光の中で真に息づき輝いていた。

人々や動物達が存続し、全ての物がそこに生きている。

最初の門には、何の秘密も無かった。

人々や動物達が存続し、全ての物がそこに生きている。

最後の隅々まで表していたからである。

2番目の門の中には大きな山が起立しており、

その頂点は天まで達し雲の中に消えていた。

下の方まで沢山の雪が有り、その境界辺りに褐色の皮膚をした他の人達が自分達の小屋を立てていた。

3番目の門は山の多い非常に広い土地につながっており、

そこには河や湖や海があり、他の人種が住んでいた。

この三つの門から程遠く無い所に、神の宮殿が建っていた。

そのとは、この地球人種の支配者であり、

遠くからやって来た者や、天孫や守護天使の支配者であった。

その宮殿で、は自分から生れた三つの人種と、

自分の従者や天孫達を支配していた。

神は、天孫の様に大きな身体で、

不死であり、長く生きた者である。

の宮殿で、イマヌエルは、彼が自分の土地で決して見た事が無い程

大変に大きな二人の人を見た。

彼らのは太陽の様に光り、は燃えるたいまつに似ており、

から火を発し、その着衣は泡の周府の様であり、

は金の翼の様であった。

彼らはこの世で死んで、自分の故郷の世界に生きているのだった。

これらの二人プレアデス星人は、聖なる教師であり、

彼等はバウイ人であると語った二人の小さな成人達と一緒だった。

彼等は語った。

『 人間は、天から地球にやって来たのです。
    

  地球から天に昇って行った他の人間もいます。
    天からやって来た人間は地球に長く留まって、
    知性の有る人種を造り出しました。

   見なさい。
   
天孫によって造られた人種は、
   昔の地球人種とは違った
特徴を持っています。

   それは地球の人間の様では無く、
   天の天使に似て、
別の天性を備えています。

   その
身体は雪の様に白く、バラの花の様に赤く、
   
頭髪は羊の毛の様に白く、は美しい。

   この人種は、
美しい遺産を保持しており、
   そして更に受け継いで行くでしょう。

   しかし数百年、数千年の間に、
   地球の他の人種や天孫と混血し、新しい人種が作り出され、
   地球人と天孫との特別な中間的な人種になったのです。

   イマヌエルよ、
   お前は私達の世界を知る者として、
   一人の天孫によって生れた者です。

   お前の
知識を持ってすれば、不可能を可能にする事が出来る、
   それは人々に対して、
奇蹟として証明されるでしょう。

  お前は
霊の力を知っている。
  しかし、それを
濫用する事の無い様に用心しなさい。

  お前の
賢い、私達を通して得た知識は、
  人類の幸せの為にならなければならない。
  しかしその道は、人々にもお前にも
大変困難なものです。

  お前は
誤解され、否定されるだろう。
  つまり人々は未だ
無知で、迷信に囚われているからです。

  人々は、
創造神そのものであり、
  天孫やこの地球人種の支配者では無いと信じているのです。

  地球人は、
創造の全能をでっちあげ、
  創造の栄光を神に帰したのです。

 
は、全ての天孫や人種の様に人間であり、
  ただそれらの者より、
 
霊的偉大なる力を持っているだけなのです。

 
創造は、神や天孫や人種などに比べて、
  無上の、より高い処に立っているのです。
  つまり、創造は
無上の神秘なのです。

  イマヌエルよ。
  地球人はお前を神やその子として罵倒し、
  謎の創造なるものと等置しています。

  この間違った教えに注目しなければなりません。
  何故ならば、
  これらの人種の子達が
真実を知る事が出来るには、
 
数千年必要だからです。

  無数の世代の時と同じ様に、お前の時代にも、
  お前の為に
多くの人の血が流されるでしょう。

  それでも知恵の王として、天孫ガブリエルの子として、
  お前の使命を果たしなさい。

 
の名の下に掟が発せられ、お前を産む事になったのです。
  だからお前は
預言者として、道を教える者として、
  賢い知識を人々に役立つ様にしなければならない。

  全ての不合理なものや、ユダヤの律法学者と
  パリサイ人の間違った教えに対して、
  不信な人々に対して、惑わずにお前の使命を果たしなさい。

  お前がその使命を遂行してから、
  真実、人の子によってもたらされた知識が
  人々の中に知られ、広げられるまでに
 
二千数百年が過ぎ去るでしょう。

  時が来て、初めて、天にそびえる機械が真実を現わし、
  お前が神の子であるとか、創造主であるとか言う間違った教えは、
  ゆっくり
逡巡しながら 真理が明らかにされるでしょう。

  その時は、私達
天孫が人々の前に現れる時でもあります。
  その様な知識が身に付くと、その得た知識の力でもって、
  彼らは
天の組織を脅かすでしょう。』

北と西の間で、天孫はそう語ったあと、金属の様に光る物で、

イマヌエルをガレリアの地、イスラエルに連れて戻った。

さて、イマヌエルはそこで、洗者ヨハネが捕らえられたのを聞き、ナザレの町を去り、セブロンとナフタリの地にある海辺の町、カペルナウムに行って住んだ。

以来、イマヌエルは説教に専念し、言った。

『改心しなさい。そして真実と知識に目を向けなさい。
 真実と知識だけが生命を成熟させるのだから。』


さて、イマヌエルがガレリアの海に行った時、二人の兄弟を見た。

一人はペテロと呼ばれていたシモンで、一人はその弟アンデレであり、

彼らは海に網を投げていた。二人は漁師であった。

イマヌエルは二人に言った。
  
『私について来なさい。私はお前達に知識を与え、

 人を捕える漁師にしよう。』

すると、二人は直ぐに網を捨てて彼の後に従った。

そこから再び進んで行くと、他の二人の兄弟、

一人はゼベダイの子ヤコブ、もう一人はその弟のヨハネを見た。
  
彼らは、父のゼベダイと一緒に船の中で網の修理をしていた。

イマヌエルは彼らを呼んだ。

すると、彼らは船と父を残してイマヌエルに従った。

イマヌエルはガレリアの全地を巡り歩き、諸々の会堂で教え、

霊の知識を説き、病人と不具者を癒された。

イマヌエルの評判は、シリア全土に拡がり、数々の苦しみや、

災厄を持った患者、悪魔に憑かれた人、

夢遊者、中風の人々がイマヌエルの処にやって来た。

イマヌエルは彼らを健康にしてやった。

そして、ガリレア、エルサレムの十の町、ユダヤの地、ヨルダンの向こうから多くの人々が来てイマヌエルに従った。