爽やかな風に揺れるコスモスの群落。
白やピンク、紅の花が色とりどりに咲き

秋の風物詩を演出している。

実はコスモスは…。

その優しい姿からは想像もできないほど強く

生命力にあふれた花であることを知ってましたか?

日当たりさえ良ければ、どこにでも生える。
土質を選ばず、荒れ地にも痩せ地にも生える。
雨や風に倒されても、倒れたまま空に向かい、

茎から根を出し、起き上がっては、またすぐに花をつける。

コスモスはメキシコ原産で、名前はギリシャ語に由来し、

宇宙や調和、秩序、美などの意味がある。

それにしても、宇宙をコスモスと呼ぶのは何故なんだろう?
コスモスという言語を宇宙論に発展させたのは…。

プラトンとアリストテレス。

宇宙の秩序ある運行そのものを見事なる調和である

ととらえたことで有名である。

大宇宙をマクロコスモスというのに対し

私たちの生命をミクロコスモスと呼んでいる。
生命そのものが小宇宙ということなんだろう。

宇宙と生命の法に合致して生きること。
それは多様なものとの調和であることだと思う。

仏典に
「秋の時に至りて月光の縁に値いぬれば

 草木皆悉く実成熟して一切の有情を養育し

 寿命を続き長養し終に成仏の徳用を顕す」

とある。

草や木でさえ…。

時のリズムにしたがい

生命が花を咲かせ、実を結ぶ。

この自然調和の働きが

自然や宇宙の本来の姿なんだろう。

人間も、宇宙のリズムある法則の中で生きている。
縁によって、今いる国土に生まれてきた。

さまざまな人との出会いを通し

心を開き、ありのままの自分を輝かせていく――。

この共生のハーモニーを奏でていく中にこそ

幸福の花園は広がっていくんだと思えてならない。