東京都知事選、今回は面白いですね。石丸伸二という人が出てきてSNSを使ってかき回している。しかも志の高いのが手に取るように分かる。投票権があったら絶対選挙に行きます。地方に住んでいるので投票できないのが残念。東京の人、石丸氏に投票してねと頼まなくても行ってくれると思う。選挙を楽しめるって、滅多ないことです。楽しんでください。

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 今、日本のネイタルの教科書の中で「セクト」の話を書いているものがあるのかな? 

あるのかもしれません。出版されているすべての占星術の本を読めるわけもないですし、そういう意味では反対に、私の言っている「セクト」の話を全く知らない人もいらっしゃるわけです。

 どんどん古典的な占星術の技術が取り入れられていながらも(5度前ルール〔これ、実際にはホラリー占星術の技術です〕とか、オーブがネイタルにはほぼ無いに等しく、オーブが使われる場合いはもっと厳密に使われるとか、ホール・サイン・ハウス・システムでチャートを描くとか)。まだまだ、「セクト」は浸透していないと思います。

「セクト」って、とっても変な話に聞こえるんです。昼のチャートだと土星がその人の人生をバックアップするように有利に働いてしまう場合がある・・・ 確かに伝統的な占星術は精神的な分析に弱いのですが、精神的な分析… う~ん、何を言っても当たるっちゃ~当たるんですね。他人のことが分かるというのは、自分もその要素を持っているからです。でも、一日お金を100万円ぐらいいつでも使っている人の気持ちって、同じように一日100万円ぐらいを使っている人にしか分からないんです。そういう特殊な分析を占星術でもできたらいいなと思います。

①その人を捉える場合、精神分析から入るというのもあります。また、
②その人は、概略このような人生をおくるから周りの人がその人を(あるいは天が)、社会的な規範でかくかくしかじかに捉えるよね、というのもあります。
①の方が、今日モダンな占星術で捉えようとしている分析的な占星術です。
②の方が、どちらかというと伝統的な占星術で分析していこうとしている方法です。

他にも分析方法があるとは思いますが、好き嫌いがあります。けれども、人生の中でどうその人が見えるのかを占星術的に分析する場合には、「セクト」をしっかりと始めに熟知・把握・考察しておかないと、チャートそのものを読み誤ってしまいます。(精神分析をするにしても)

2024年06月15日(土)のブログでは、平均よりも、通常の「セクト」だけよりもマシになる歓喜をする状態というのを話し始めました。A. 太陽のフェーズによる歓喜状態の話をしています。太陽のフェーズとは、そこでも説明していますが、太陽に先駆けて上昇しているのか、太陽の後を追いかけるようにして上昇するのか、太陽との位置関係で歓喜する、あるいは歓喜しないが決まってきます。

 太陽はその基準になるので、考慮の対象になりません。

水星は、セクトの惑星になるのかならないのかという判断基準で太陽のフェーズを一度使っていますので、同じ要素を二度使うというのはおかしいので、水星も考慮から外れます。

月は、自分自身のフェーズ(新月、三日月、半月、凸月、満月)を持っていますから、そちらを考慮するので、太陽のフェーズでの歓喜状態になるのかならないのかから外れます。というか、月がフェーズを形作るのは太陽の位置によりますから、その中で考慮するわけです。したがって、太陽のフェーズによって歓喜状態を得る惑星は、土星、木星、火星、金星の4つだけになります。

昼セクトの惑星(土星と木星)は、昼のチャート・夜のチャート関係なく、太陽に先駆けて上昇している方を好みます。それで歓喜します。

夜セクトの惑星(火星と金星)は、昼のチャート・夜のチャート関係なく、太陽を追うようにして上昇するのを好みます。そうであれば歓喜します。

この歓喜状態を得ていると、セクトの惑星は少し良くなり、逆セクトの惑星は悪い働きを抑えて作用するようになります。歓喜状態で無くても落ちるわけではありません。

「歓喜状態で無くても、悪くなるわけではありません」これが難しい。どう説明すれば伝わるのか、今の私は言葉を持ち合わせていません。何とかご理解いただくしかないです。