西洋占星術では、

 新月は「月のコンバスト(焼かれる場所)」であり、

 満月は「月がコンバスタ・ウェイ(灼熱の道)」を通っていることです。

 両方の状態とも、西洋占星術では悪い兆候を持つとされています。

 

特に、今日から明日にかけての満月は、地球が23.4度傾いていると同時に、月がドラゴン・☋から離れて南側に4.5度~5.0度も傾くので、日本ではかなり低い所を通る満月になります。そのような月を見られたら、きっと「不吉」という感覚を如実に感じられるものと思います。外に出て「空」を見ることは占星術師にとって、とても大事なことです。星に対する感覚を研ぎ澄ますことができます。

 

北半球で発達した西洋占星術は、北に傾くと天頂に近くなり輝きが増し、運の良い状態だとしました。天頂近くに見えることは、空気の層も薄くとても明るく吉兆なことなのだと感じられます。南に傾くと低い所を通ることになるので、運が悪いとしたのです。確かに、土星のサインの山羊と水瓶のサインは、太陽の通り道としてとても低い場所です。冬には、家の奥の方にまで光が差し込み、冬の雰囲気を増してくれます。ですから良い太陽の位置だとは考えてなかったのです。それは、太陽で確かめられるわけではなく、太陽以外の惑星たちが山羊や水瓶のサインを通るときに感じられるものなのです。

 

 月でも感じられます。今年の22~23日は、なんて低い所にある満月なのでしょう~

 

おそらく、夜の12時近くでも、近隣の家のすぐ上に満月が見えるものと思います。満月は空の上の方に見えるはずだという概念が吹っ飛びます。満月が天頂から28度近く傾くということは、高くても(南中しても)せいぜい地平線から60度ぐらいしか離れていないからです。加えて、月が山羊のサイン(6月22日朝10:00頃)に入るとデトリメントです。

 

月が良くないからといって、全ての人のトランシットやホラリーチャートが悪くなるわけではありません。質問次第です。