セクトに関連した事柄はわりと分かりやすい考え方・捉え方です。セクトに関する惑星の分別は、ここ十数年来にようやく蘇えり始めたところですので、多くの教科書の書き換えを余儀なくされる大事な部分です。

例えば、昼のチャートでは土星がセクトを得ていますから、まるで土星がベネフィックのように働く場合が多くなります。逆に夜のチャートでは、火星がそのネイティブに対して助けを与えるかのように働く場合が多いものです。こういった視点がセクトに関わる事柄で出てきます。

今まで土星がアセンダントにあって、どうしようもない土星だと思われていたものが、突如として私を助けてくれる土星に変わるチャートもあるでしょう。この概念は、初期の占星術のテクスト類に既にあって、書かれてはいながらしばらくの間はどう使うのかが分からなかったものです。

更に、昼の土星をもっと高めてくれる状態はどのようなものなかを探っていくと地平線上に在った方がより良くなります。更に、太陽のオリエンタル側(当時はこの言葉は当然ありませんでしたが)に在る方がよく、更に、男性格のサインにあればもっとネイティブを助けてくれることになります。(だからといって、地平線下になった土星が悪いということはありませんし、オキシデンタル側が悪いわけでもありません)参照は先のブログです。

そんなことを読んだ覚えは無いという人も多いはずです。土星はマレフィックとして働くのではないか? ですよね。でも確かにセクトをベースにした初期の初期のヘレニズム占星術の中に述べられているのです。

こうやって、セクトに関連した惑星の詳細な観察から入るヘレニズム期の占星術は長い間忘れられていてようやく白日の下に蘇えってきました。既に翻訳されていたのに、どうして今日まで使い方がよく分からなかったのでしょうか? 私にもよく分かりません。私自身の記憶を辿ると、どの本を読んでも「よく分からないので、結局未来予知には使えない」というものでした。分からないことが多過ぎると思えたからです。でも、少しずつ少しずつ整えられつつあります。

 

 

 

 今、占星術が熱くなっています。いろいろな意見があるからです。