プライマリー・ディレクション

 現時点で問題となるのは、占星術ソフト・モリナス(無料の、各種の占星術の計算をしてくれる優秀なソフト)の使い方だけです。

他にプライマリー・ディレクションを難しくしている事柄は、表示体(Significator)と プロミッサー(promissor)という単語が使われますが、基準点となるこれら2つの点は、固定される点と移動する点です。これらの単語がどの著作者によっても同じ意味合いで使われているならば事はかなり簡単なのですが、多くの場合異なっています。それも、プライマリー・ディレクションを難しくしている要因だろうと思います。表示体(Significator)のことをモデレーター(moderator)と書いている著作者もいます。

一般的には、表示体(Significator)は固定されていて、イベントの性質を表すプロミッサー(promissor)[少し不正確な言葉でプロミッター(promittor)]は、移動している点を示します。

これを踏まえて、占星術ソフト・モリナスをいろいろいじっていれば、やがて使い方が分かってくるでしょう。いろいろ行ってみることは大事です。特に、回りに説明してくれる人がいないのであれば、試す、行う、経験を積むことは必要です。

それにしても、確かにプライマリー・ディレクションでは使われる用語も多く、始めて出会う概念も多いのでちょっとした壁はあります。占星術ソフト・モリナスの中にも分からない設定がたくさんあるでしょう。でも、使っているうちに、「そういうことか」と気付けることもあります。また、レボリューション・チャート(太陽リターン等)も計算してくれるので便利です。

以前にもプライマリー・ディレクションのお話をしたことがありますが、生徒さんたちからも、難しいから止めてとか、詳しいことはブログに書かないでとか、秘密の砦のような意見を頂いたので、今回もこのあたりにします。


セクト関連のお話に戻りますが、次回から数度、この半年に学んだ西洋占星術の歴史の話をしておきたく思います。