男性格 ⇔ 女性格 の区分をもう少し詳しく見ていくと、太陽のフェイズと呼ぶ、太陽のオリエンタル側※1にあるのか、オキシデンタル側にあるのかによっての違いもあります。更に、象限による区分が加わります。象限とは、360度の円を4つに分割する区分方法で、サインでは、春・夏・秋・冬の各季節に属するサインとなります。ハウスでは、ASC → MC、MC → DSC、DSC → IC、そして、IC → ASCの4つに分けた区分を指します。

その他に、ハウスによる区分も加わってきます。

オキシデンタル側、オリエンタル側の区分が判断方法では最も難しく、細かな取り決めがあります。オリエンタル側にある惑星は太陽に先駆けて上昇してきます。それら(太陽と上昇する惑星)の角度差が重要で、15度以内であると※2強く男性格としての性質が加わります。占星術師レトリウス(Compendium - 1)はそう書いていますが、15度という度数を書いていない占星術師もいます。

季節による象限に男性格、女性格があるのか? ですが、北半球側(♈♉♊♋♌♍)にあるとか、南半球側(♎♏♐♑♒♓)にあると、多少の影響があるとなっています。決して強いものではありません。

ハウスの象限では、ASC → MC(12、11、10ハウス)と、DSC → IC(6、5、4ハウス)までが男性格となります。
女性格のハウスの象限は、MC → DSC、そして、IC → ASCとなります。

その他、男性格のハウスと女性格のハウスの違いも、時には大きな影響力を与えます。男性格のハウスは奇数のハウスです。女性格のハウスは偶数のハウスです。「時には」に注意を払ってください。

ここまで述べて来た男性格 ⇔ 女性格の区分にとって、最も大きな影響を与えるものと、さしたる影響を強くは与えないものとの間には、影響力の差が認められます。しかしながら、歴代の占星術師の多くは、何も書いていません。書かれている順に影響力が強いのかな~ ぐらいの判断方法しかありません。

レトリウスは、①フェイズ、②サイン、③象限、と書いています。
私の経験では、①サイン、②フェイズ、③象限、④半球となりそうです。
しかし、⑤ハウスの男性格、女性格も、時には大きな影響力を持つことを経験上体験しています。

そして、次に、セクトのルーラーの区分に入って行きます。


※1 太陽のオリエンタル、オキシデンタル等については、私のHPから用語解説をダウンロードしていただくと幸いです。

 

※2 レトリウスはこれを「朝方の星」と呼んでいます。チャートのどこにそれが在っても、このような状態を「朝方の星」になります。しかし、15度以内と書いていない占星術師もいます。じゃあ、どこまでなのかというと、何も書かれていないこともあります。