できてしまったら簡単になる240304 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

「腕の枠の下に頭を入れる(AY132)」レッスンです。

 

両手と両膝の四つ這いの姿勢から、右腕を床の上で右に伸ばして

右肩を床に着け、頭を左腕の枠の下に入れます。

 

かなりアクロバチックな姿勢なので、無理そうな人は、

それに近い姿勢を取ります。

 

1、頭を左腕の枠の下から出したり、入れたりします。

 

頭を入れる時に、左に回して、なるべく後頭部が床に近づくように、つまり鼻が天井を向くようにします。

そうしようとすると、背中が丸くなり、お尻(骨盤)が前に

せり出し、右肩で床にもたれるようになります。

 

反対側でも同様に行います。

 

2、また、1と同じ動きをしますが、頭を左腕の枠の下に入れる時、

左足の爪先を立て、爪先で床を押し、左膝を伸ばそうとします。

続けて、右足の爪先を立て、右膝も伸ばそうとします。

こちら側は、あまり伸ばせません。

 

そのことで、お尻が前方と上方に押され、より背中が丸くなり、

頭が回転しやすくなります。

 

この動きを延長していくと、合気道の前回り受け身のように、

肩から斜めに転がりますが、今回は転がる所までやりません。

両爪先を広めに開き、両爪先、左手、頭、そして右腕全体で支えて、

バランスを取る所までです。

 

バランスが取れるようになって、興味のある人は、そこから転がってみても面白いと思います。

身体が斜めに、ボールのように転がって起き上がることができます。

 

受講者の多くの人が、「難しい!」と言いますが、できた人は、とても心地よいと言ってくれます。

身体がやり方を覚え、全身が連動して動くようになると、なんとも言えない心地よさを感じるようになり、簡単にできるようになります。それは理に適った動きだからです。

 

[受講者のコメント]
「前回より腕の下に頭が入るようになった。」

「片方の爪先では骨盤を押し上げ辛い。」

「呼吸が大きく深くなった。」

「体調が良くなかったので、頑張らないことを強く意識した。」

「苦手な動き。」

 

※頭が入りやすくなったのは、身体が動きのコツを掴んだからです。

※ヤバい(危ない、怖い)と思ったらそれ以上やらないこと。

※制限された姿勢や動きの中で、常に楽なポイントや方向、

やりやすい手足の位置を探すこと。