神経系の働き | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

ホラ来た!あべこべ体操の北洞誠一です。

4月6日、椎名町クラス正式オープン

お試しクラスで来ていただいた70歳の女性と20~30代男性の2名参加。おばあちゃんとお孫さんとのこと。

おばあちゃんは、若い頃から卓球等のスポーツに親しみ、今はゴルフを楽しんでいらっしゃるスポーツウーマン

左足に違和感がある。左足で立つとふらつき、お尻から腿にかけて張りがある。整体に通っていらっしゃる。
「左足の筋肉が弱いでしょうか?」と言われるが、それは結果であり、そうなる原因があるはず。
なんらかの原因で、腰からお尻、腿にかけての筋肉が突っ張り、筋肉が正常に使えなくなっている状態であり、神経の通り=体内電流の通りが悪くなっているということだ。神経系の送受信の電気の通りが悪くなっているので、結果的に制御機能が低下しているということだ。

左足で立つとふらつくのは、筋力不足だから左足の筋力をつけるというのは、決して否定はしないが、結果を結果で変えようとする短絡思考だと思う。もちろん、そうやって結果的に良くなることはあるとは思うが

足から脳へ、脳から足への神経の通りを、元に戻してあげる必要がある。全身を緩め、まずは背骨周りの電気の通りを良くしていく。
結果的に今日は、足に関しては目立った改善は見られなかったが、等速運動の仕方や自宅での体操の進め方をお伝えした。体幹の動きが滑らかになり軽くなった。

お孫さんは20代~30代の男性でデイサービスの施設でヘルパーのお仕事。学生時代はサッカー選手。
毎日、何人もの高齢者の方を起こしたり、抱えたりしている。左の肩がいつも凝っている。見た目にも、左肩が上がり、肩甲骨が飛び出ている。肩甲骨周りの筋肉がガチガチに固まっている。この部分を固めて動く癖があり、疲れるほど、ストレスがかかるほど、この部分を固めてしまうのだろう


動いてみると、左肩~肩甲骨~鎖骨辺りがこわばり引っかかる。
右肩との動きの違いを感じてもらう。動きづらいところは無理して大きく動こうとせず、楽に動ける範囲で動く。動きやすい右側のやり方を参考にして動く。左右を比べながらやっているうちに、次第に力が抜けてきて、動きが滑らかになってきた。
完全に左右対称になったわけではないが、体操前と比べると、随分と肩が降りてきた(残念ながら写真なし)


お二人とも、2時間後、身体全体が軽くなり、スッキリした表情で帰って行かれた。

レッスンでやったことは身体が覚えているので、日常生活の中で、時々、身体に意識を向けて欲しい。そうすることで、徐々に身体が自動的に調整してくれるようになっていく。