先週の金曜日、公開初日ということで観てきました。
凪良ゆうさんの小説の映画化
『流浪の月』
原作は未読ですが、李相日監督作品ということで気になってた作品。
予告も観ていなかったんで予備知識もほとんどない状態での鑑賞でした。
ストーリーは~
雨の公園で、10歳の少女・家内更紗がびしょ濡れになっているのを目にした19歳の大学生・佐伯文。更紗に傘を差し出した文は、引き取られている伯母の家に帰りたくないという彼女の気持ちを知り、自分の部屋に入れる。そのまま更紗は文のもとで2か月を過ごし、そのことで文は誘拐犯として逮捕されてしまう。被害女児、加害者というらく印を押された更紗と文は、15年後に思わぬ再会を果たす。
上映時間150分と長い作品であったけど、ただただ圧倒。
最初から最後まで全く飽きることなく鑑賞出来ました。
誘拐されたとされる更紗と誘拐の容疑者とされる文、第三者から見たら誘拐犯に見えるかもしれないけど、
誘拐なんて言葉では片づけられないくらいに二人にとっては穏やかな時間であり、愛とも言えない穏やかな時間。
そんな過去と、15年後の二人の再開を描いた作品。
事件から15年経っても二人にのしかかる過去。
終始、切り裂くような痛みと切なさが続くけど、出演している俳優さんたちのの演技も素晴らしい。
言葉にするのは難しい作品なので、詳しくは書きませんが、李相日監督作品の中では個人的に一番好きな作品でした。
重い作品だけどとにかく魅入ってしまう作品。
原作未読でも問題なかったし、逆にこれから読んでみようとも思った。