アメリカにはスーパーマンがいる、スパイダーマンもいる。
そしてインドにはパッドマンが
爆音映画祭の前に観た作品2本目~
今年はインド映画の鑑賞が多い(笑)
これ、東京国際映画祭で特別招待された作品。
インドの貧しい田舎町で奥さんのために安全で安価な生理用ナプキンを作った男の実話が元ネタとなった物語。
公開後の評価も良い様なので観てきました。
ストーリーは~
インドの田舎町で小さな工房を共同経営するラクシュミ(アクシャイ・クマール)は、新妻のガヤトリ(ラディカ・アプテ)が生理の際に古布を使っていることを知る。ラクシュミは、市販のナプキンが高くて買えない妻のために清潔なナプキンを作ろうと研究に没頭するが、周りの人々から非難されてしまう。都会に出たラクシュミは、ある素材の存在を知る。
これはある意味すごい作品。
女性にとっての必需品でもある生理用ナプキンについて描いているんだけど、こんなに生理用ナプキンをがっつり取り上げる作品も見たことない(笑)
この物語は生理用ナプキンを通じてインドでの格差やしきたり、男尊女卑、
そんな社会問題を生理用品を通じて描いた、ある意味びっくりな作品でもありました(笑)
生理については周囲に知られるのは恥と考える奥さんたち女性と、
安全なナプキンを使ってもらいたいラクシュミ。
そんな二人に立ちはだかるのは文化の壁。
安全に過ごしてもらいたいという気持ちが先走り、周囲には変人扱いされても気にしない。
二人はすれ違い、ラクシュミは奥さんと離れて村を出ることに。
ぶっちゃけ生理用品が高価とか、あんまり考えたこともなかったけど、
これはインドのお話で、金額は55ルピーとあるけど、給与に占める55ルピーの価値が分からないんで、
インドではどれくらい高価なものかは分からない。
ただ、このラクシュミのすごいところは、
どんなに蔑まれようと信念を変えなかったことだと思う。
ラクシュミが追放された先で出会ったのがパリー。
パリーは大学教授の父に育てられ、自身も高学歴でMBAのコースを歩んでいる人物。
ある意味伝統とか、しきたりに囚われず、
人々がラクシュミに向けていた蔑みの目線とは無縁の人物。
そんなパリーの協力によってラクシュミの夢が叶っていくというお話。
この話は安価な生理用ナプキンを作ることによって、健康面から女性を救ったということの他、
彼のおかげで経済面でも救われた女性たちの物語。
前半の暴走具合はドン引きしてしまう部分もあるけど、
ラストにはラクシュミを讃えずにはいられない作品でもありました。
観に行った時はいろんな年代の人がいたけど、
老若男女で意見が違う部分もありそうな一方で、たどり着く答えは一緒な気がする作品でした。
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