ハウスメーカーも 不動産業者も
絶対に教えてくれないであろう
危険性のある『“家”と“マンション”』の見分け方。
どのように見分ければいいのか。
以下の項目に分類したうえで、
これもまた、見聞きした情報ですが、
項目ごとに内容を記しました。
ちなみに、
地震の際に、机の下に身を隠すと、
机ごと下敷きになることも考えられるから、
物理的にも金銭的にも余裕あれば、
『耐震テーブル』なんかを備えるのも得策。
以下の内容で、自分で確認してみて、
不安を感じた場合は、耐震診断を考えたい。
耐震診断を考えた場合、まずは、
市町村役所の
『建築課』か『土木課』の窓口に相談したい。
診断が実施される機関を教えてもらったら、
補助金が出て、無料で受けられる
そんな市町村は多い。
補助金制度を持たない市区町村であれば、
“国”の補助金制度を使えるかも。
【耐震住宅補助の流れ】
診断・設計・工事の
条件や補助額についても、
自分が住む市町村役所に、問い合わせたい。
〔次の①~③の内容〕
①
・耐震診断(住まいを知ること ;
診断士が診断する。
▼
②
・耐震設計(住まいの補強を考える ;
耐震診断の後、耐震補強の設計をする。
▼
③
・耐震工事 ;
耐震設計をした内容に基づいて工事する。
【危険性のある建物の見分け方】
まず項目は、
Ⓐ
【建物別】安全度を見分ける診断 :
㋐ マンションの場合
○:安全度が高そうなタイプ
△:診断を受けるのが好ましいタイプ
△:診断が必要そうなタイプ
㋑ 戸建て(木造)の場合
Ⓑ
【戸建て住宅の場合】こんな家は
『要注意』 :
《外観》
㋐
△:『旧 耐震基準』建築
㋑
△:瓦の屋根
㋒
△:1階部分がガレージ
(3階建ての狭小住宅は、なおさら1要注意)
㋓
△:複雑な形(L字 など)
《室内》
㋔
△:吹き抜けを持つ
㋕
△:ドアが開きにくい
㋖
△:天井がしみてる
㋗
△:壁紙が破れてる
㋘
△:床がきしむ
《地形》
㋙
△:河川の近く
項目ごとの内容はというと、
Ⓐ
【建物別】安全度を見分ける診断
自分の住まいが、安全かどうかを見極めるには、
家が地震に強い特徴を持ち合わせるか否か
1個ずつ確認したい。
日本建築学会のパンフレットが元となる
以下のチェックリストを調べたい。
㋐
マンション(RC造)の場合 :
○:安全度が高そうなタイプ :
↓この通り。
* 建設年度が、1981年6月以降で、
1階のピロティが、ない。
* 建設年度が、1981年5月以前であっても、
・地形が良好(平坦地である)
・見た目が古くない
・どのフロア〈階〉も、構造が一定
さらに、構造形式で分けると、
構造形式が
● ラーメン構造の場合 ;
・1971年以降に建設された
・1階のピロティが無い
・構造バランスが良好
(例: 上下階の安定感あり、渡り廊下なし)
・フロア数が、3階以下
● 壁式構造〈RC造〉の場合 ;
・1階のピロティが無い
・構造バランスが良好
(例: 全部の階で住戸が均等にある)
△:
こんな造りだと、
診断を受けるのが好ましい :
● 構造形式が
壁式構造〈RC造〉の場合 ;
建設年度が、1981年5月以前であっても、
・地形が良好(平坦地である)
・見た目が古くない
・どのフロア〈階〉も、構造が一定
↑そんな要件を満たしてても、
・1階にピロティあり
・構造バランスに問題
(例:
1階とかの一部に住戸が無い形式
↑
入口部分に自動ドアが設けられてるせい etc.
△:
こんな造りだと、診断が必要かも :
● 構造形式が
ラーメン構造の場合 ;
建設年度が、1981年5月以前であっても、
・地形が平坦でない
(盛り土、埋め立て地、崖の上、崖の下)
・見た目が古い
・フロア〈階〉ごとに、構造が異なる
・1970年以前に建設された
・1階にピロティあり
・構造バランスが悪い
(例: 上下階の安定感なし、渡り廊下あり)
・フロア数が、4階以上
いずれの場合も、
・会談を下から見上げたら、茶色のサビがみられる
・窓枠の周りにヒビがみられる
タイル張りのマンションだと、
・白い粉のようなのが浮き出てる
↑
コンクリートの劣化が進んで、
建物全体の強度が落ちてる可能性あり。
㋑ 戸建て(木造)の場合 :
たとえば、こういった例。
どれか1個にでも当てはまったなら、
耐震性に不安が残りそう
↓
《地盤》
△:問題あり(軟弱地盤 など)
《建設年度》
△:1981年5月以前(『旧 耐震基準』の家)
《建物の基礎》
△:玉石・切石・ブロック
《筋交い》
△:はいってない
注意点は、
*《地盤》問題あり(軟弱地盤 など) ;
という場合、
軟弱な地盤だと、固い地盤よりも
揺れ方が大きく違ってくる。
・住宅地周辺に畑があれば、地盤が良くて、
・田んぼが広がる地域は、低地で地盤が好ましくない
という傾向にある。
それと、
地名に『谷』『沼』が含まれるところは、
“新 耐震基準”の家であっても、
液状化現象が起こりやすいという。
あと、家の周りの
・道路にヒビがはいってないか
・電柱が傾いてないか
も確認したい。
かといって、こんな仕様で
《地盤》問題なし
《建設年度》1981年6月以前
《建物の基礎》コンクリートの基礎
《筋交い》入ってる
というふうに、問題なさそうでも、
次の9項目のうち、
△が6個以上あれば、耐震性に不安が増しそう。
どの項目にも問題が無いか、
○の数が多ければ、
耐震上の心配がなさそう。
* 屋根 ;
△:重たい(日本瓦葺・茅葺 etc.)
○:軽い(スレート瓦・鉄板 etc.)
* 外壁 ;
△:土塗りや 下見板張り
○:モルタル塗りやボード張り
* フロア数 ;
△:2階建て以上
○:平屋
* 間仕切り壁 ;
△:真壁(柱の見える壁)が多い
つまり、壁そのものが少ない
○:大壁(柱の見えない壁)が多い
* 窓・入口 ;
△:比較的多い
○:比較的少ない
※ 大きな窓などの開口部が多くて、
壁が少ない家は、
耐震機能が低かったり
建物のバランスが取れてなかったり
するから、要注意かも。
* 部屋の境目 ;
△:ふすま・障子 など
○:壁
* 大きさ ;
△:12畳以上の部屋もある
○:比較的小さい
* 住宅の用途 ;
△:店舗付き住宅
○:専用住宅
* 老朽化 ;
△:ある(特に、北側・水まわり etc.)
○:まったくか、さほどない
Ⓑ
【戸建て住宅の場合】
こんな家は『要注意』
《外観;
以下㋐~㋓》
㋐
△:『旧 耐震基準』建築
【用心したい理由】
1981年5月以前に建てられた家屋が、
震度5強の地震を見据えた
『旧 耐震基準』で建築された家。
震度6以上で倒壊する可能性あり。
一方、
1981年6月以後に建てられた“新 耐震基準”では、
『震度6強から7程度の大規模地震で
家屋が人命にかかわるような
倒壊・崩壊の被害を生じない。
震度5強程度では、家屋がほとんど倒壊しない』
と定められる。
かといって、
それは1度だけ災害が来たときのみ。
過去に災害に見舞われたり、
水害・ボヤ・白アリの被害に遭ってたりとかで
建物に歪みが生じて強度が下がれば、
『新 耐震基準』であっても、倒壊の危険性あり。
あと、
1981年~2000年に建てられた木造家屋も
『新 耐震基準』であっても、
昨今の耐震基準を下回るかもしれなくて、
倒壊の危険性あり。
㋑
△:瓦の屋根
【用心したい理由】
屋根が重い住宅は、重心が上にあって大きく揺れる。
瓦そのものの重みが、倒壊に影響することもある。
㋒
△:1階部分がガレージ
(3階建ての狭小住宅は、なおさら要注意)
【用心したい理由】
建物の一部に、壁や 柱が ないため
耐震性が低いかもしれない。
㋓
△:複雑な形(L字・T字 など)
【用心したい理由】
・複雑な形(L字・T字 など)の家だと、
場合によっては、1点に力が集中して
複雑な揺れ方をして、損傷しやすい。
あと、
・1階に比べて2階がせり出す
『オーバーハング型』の建物
・2階部分が極端に小さいなど
『凹凸のある建物』は、
耐震の意味では弱いかも。
上からも 横からも 見て、
四角形か 長方形の 単純な形の家なら、
同じ方向に揺れることで
地震のエネルギーを分散できる。
《室内;
以下㋔~㋘》
㋔
△:吹き抜けを持つ
【用心したい理由】
必然的に柱が減ることで、耐震性が低下する。
もし、吹き抜け近くの窓が大きい場合、
壁が少ないから、危険度が増す。
㋕
△:ドアが開きにくい
【用心したい理由】
梁とか 柱に、ゆがみが生じた可能性あり。
ゆがみは、
少しの揺れでも大きな影響を受けやすい。
㋖
△:天井がしみてる
【用心したい理由】
雨漏りで 雨が染み込んでるかもしれなくて、
木材が腐食して、強度が弱くなってるかも。
㋗
△:壁紙が破れてる
【用心したい理由】
壁紙の破れは、建物が損害を受けた証拠。
貼り替えだけじゃなくて、
全体の耐震診断が必要かもしれない。
㋘
△:床がきしむ
【用心したい理由】
床がきしむ音は、床下の木材が
シロアリ被害に遭ってる可能性あり。
《地形》
㋙
△:河川の近く
【用心したい理由】
地下水が、自宅の真下を通ってることも考えられて
地盤がゆるいおそれあり。
いざ自分の身に
大変な災害が来る前に、
予兆を見逃したくないから
用心したいですよね。