服用する薬には、
ベストなタイミングを持つ薬もあるみたい。
『時間治療学』の知見を参照して、
適切な時間に服用すれば、
・より効果を高めたり、
・副作用の危険性を小さくできたり、
するという。
※ 用心したいのは、
製薬会社の中には、実際に
服用に最適な時間をわかっていながら、
患者が飲み忘れても問題ないように、
安全をしっかり確認したうえで
「1日1回いつでも」と表記して
販売する業者もある
という事。
せっかくの薬だから、
いちばん効く時間を知って服用したい。
そんな専門家の方々の知見を
このページでまとめて
以下に挙げる、
“この薬”を“この時間帯”に飲むのが好ましい
というのが、
①
・『朝食の30分前』に服用するのが好ましい:
㋐ 骨粗しょう症
㋑ 関節リウマチ・膠原病 など
②
・『お昼』に服用するのが好ましい:
㋒ 心不全・むくみ・利尿薬
③
・『夕食後』に服用するのが好ましい:
㋓ 緑内障
㋔ 高血圧
㋕ 脂質異常症(コレステロール)
④
『寝る前』に服用するのが好ましい:
㋖ 痛み止め(頭痛・関節症 など)
㋗ 腹痛・消化性潰瘍
㋘ 花粉症
㋙ 気管支喘息
㋚ 心筋梗塞・脳梗塞
それぞれの内容はというと、
(ただ見聞きした情報をまとめました。)
①
・『朝食の30分前』に
服用するのが好ましい
㋐ 骨粗しょう症
《おもな成分名》
リセドロン酸 ナトリウム水和物
《『朝食前』が好ましい理由は》
胃に食べ物が入ってると吸収されにくいから、
朝食前に飲みたい。
㋑ 関節リウマチ・膠原病 など
《おもな成分名》
プレドニゾロン
《『朝食前』が好ましい理由は》
身体を目覚めさせる作用があるから、
朝食前に飲みたい。
②
・『お昼』に服用するのが好ましい
㋒ 心不全・むくみ・利尿薬
《おもな成分名》
フロセミド
《『お昼』が好ましい理由は》
遅い時間に飲むと、夜間頻尿を引き起こして
睡眠のペースが乱れるため。
③
『夕食後』に服用するのが好ましい
㋓ 緑内障(点眼薬)
《おもな成分名》
ラタノプロスト
《『夕食後』が好ましい理由は》
1日でもっとも眼圧が高まる夜に
使用すると効果的。
㋔ 高血圧
《おもな成分名》
エナラプリルマレイン塩酸
《『夕食後』が好ましい理由は》
血圧は朝に上昇するため、
夜のうちに飲むのが好ましい。
㋕ 脂質異常症(コレステロール)
《おもな成分名》
シンバスタチン
《『夕食後』が好ましい理由は》
コレステロール(脂質)は、夜つくられるため。
④
『寝る前』に飲むのが好ましい
㋖ 痛み止め(頭痛・関節症 など)
《おもな成分名》
ロキソプロフェン ナトリウム水和物
《『寝る前』が好ましい理由は》
炎症性の疾患は、睡眠中に症状が悪化するため、
就寝前に飲む。
㋗ 腹痛・消化性潰瘍
《おもな成分名》
ファモチジン
《『寝る前』が好ましい理由は》
胃酸の分泌が活発な夜中に効かせるため、
寝る前に服用したい。
㋘ 花粉症
《おもな成分名》
・フェキソフェナジン塩酸塩
・エピナスチン塩酸塩
《『寝る前』が好ましい理由は》
アレルギー症状は、
夜中から明け方にかけて 悪化しやすいため、
寝る前に服用したい。
㋙ 気管支喘息
《おもな成分名》
ツロブテロール
《『寝る前』が好ましい理由は》
夜中に気道が狭くなって、発作が起こりやすいため、
そうなる前に服用したい。
㋚ 心筋梗塞・脳梗塞
《おもな成分名》
・アスピリン
・ワーファリンカリウム
《『寝る前』が好ましい理由は》
早朝は、体内の水分が少なくて、
血液が固まりやすい。
抗凝固薬は、夜のうちに飲みたい。
薬の効果は、
そんなに高められるんですね
このページで書いた内容が
参考になれば幸いです