「…家事は少しでも早く済ませたい」
そう考える人は多いかもしれないけど、
手間を省く工夫によって、
かえって、予期しない事故(火災など)が
起きたりする。
たまに、
テレビやインターネットなどの媒体で
安全の観点からすると間違った
時短や節約に関する 危険な情報が流れる
そんな、
時短や 節約を 考えて
家事をするときの
・こんな危ないやり方
と
・危険を避けるための注意点
について、下記の項目で確かめたい。
Ⓐ こんな危ないやり方
【コンロ付近】
〔以下5~6点の項目〕
㋐
× : ガスコンロのグリル内に、アルミホイルを敷く
㋑
× : ガスコンロ後ろの、“グリル排気口”を
(油が付かないよう)アルミホイルで覆う
㋒
× : IHヒーター(電気コンロ)の
“汚れ防止マット”を敷いたまま調理する
㋓
× : 揚げ物をするとき、油が少なすぎる
× : 揚げ物の最中にフタをする
㋔
× : 暖房を消して、厚みのあるセーターを
着ながら火を扱う
【電子レンジ】
〔以下2点の項目〕
㋕
× : 電子レンジで、
“耐熱性のない容器類”を加熱する
㋖
× : 電子レンジで、飲み物を過剰に温める
【エアコン】
〔以下1点の項目〕
㋗
× : 自分でスプレー洗浄する
Ⓑ 危険を避けるための注意点
㋐ 取扱説明書を読む
㋑ 製品の機能を知る
㋒ 調理器具の汚れをためないこと
それぞれ項目ごとの内容はというと、
Ⓐ こんな危ないやり方
【コンロ付近】
〔以下㋐~㋔〕
㋐
× : ガスコンロのグリル内に、アルミホイルを敷く
《その内容》
『…ガスコンロのグリルで
とくに、焼き網についた汚れを掃除するのは
面倒がかかる』
といっても、
グリルで、アルミホイルを敷いて調理すると、
・アルミホイルに油がたまって発火したり
・飛び散った油に引火したり
予測される危険ばっかり。
㋑
× : ガスコンロ後ろの、“グリル排気口”を
(油がつかないよう)アルミホイルで覆う
《その内容》
グリルの使用中に
ガスコンロ後ろにある“排気口”をふさぐと
グリルも 排気口も 高温になって危険。
ほかにも、
その近くに、布巾や ガスボンベなどを
置くのも危険。
油がつかないようにするための
市販の『排気口カバー』を使いたいときは、
製品ごとに使い方が異なるため、
取扱説明書を確認したい。
㋒
× : IHヒーター(電気コンロ)の
“汚れ防止マット”を敷いたまま調理する
《その内容》
本来なら、IHヒーターの センサーによって
高温が制御されるけど、
IHヒーターであれば
汚れ防止マットを敷くと、
温度検知機能が作用しなくなる危険性あり。
『汚れ防止マット』の 素材や 品質によって
使い方が異なるから
取扱説明書を確認したい。
㋓
× : 揚げ物をするとき、油が少なすぎる
× : 揚げ物の最中にフタをする
《その内容》
揚げ物をするときに、
「少なめの油で済ませて、ムダな量を減らしたい」
という気持ちはわかるけど、
天ぷらの油が少なすぎると、すぐに高温になって危険。
それと、
てんぷら油の温度を早く上げたいのか、
てんぷら鍋にフタをするのも危険。
高温に熱された油は、
ふたを開けて酸素が混じった途端に
爆発の勢いで跳ね上がってしまう。
揚げ物をするときは、
多めの油で、ふたをせずに調理したい。
ふたの代わりに、
(天ぷら専用の)網を 使うのがよさそう。
なにより、
『揚げ物をするときは、その場を離れない』
というのが基本。
㋔
× : 暖房を消して、厚みのあるセーターを
着ながら火を扱う
《その内容》
『寒くても、自分ひとりのために
暖房がもったいない』
という節約志向の話をきくけど、
火を扱う際、
生地の表面が毛羽立ったりとか
ゆるいサイズの衣類は
引火に気を付けたい。
【電子レンジ】
〔以下 ㋕・㋖〕
㋕
× : 電子レンジで、
“耐熱性のない容器類”を加熱する
《その内容》
電子レンジで使えないのは、
×:アルミ製のトレイや アルミホイル
×:耐熱性のない容器(プラスチックやガラス)
×:紙皿など
が使えない。
それに、
市販の総菜が、電子レンジOKな容器に
入れられたとは限らない。
電子レンジで加熱しても大丈夫な容器に
移してからのほうが無難。
㋖
× : 電子レンジで、飲み物を過剰に温める
《その内容》
電子レンジで、液体(コーヒー など)を
温めすぎないよう気を付けたい。
レンジ調理では、沸点を過ぎても
沸騰しないこともあるし、そんなとき、
『レンジから取り出して、砂糖を入れる』
などの刺激が加わった直後に、
一気に沸騰する。
(↑『突沸〈とっぷつ〉』という)
急に沸騰して吹き上がった液体が、
手や顔にかかって、やけどの危険性あり。
加熱時間は短めに設定して、
途中でかき混ぜるなどして、
様子を見ながら過熱するのが無難。
【エアコン】
〔以下 ㋗〕
㋗
× : 自分でスプレー洗浄する
《その内容》
(… 冷房や暖房で使ったエアコンを
掃除したいけど、
業者に依頼するのは費用がかかる)
っと思っても、
要領を得ない 経験のない人が
市販の洗浄スプレーなどで、
エアコンの内部を洗浄すると
エアコンの配線端子に 洗浄液が付着して
異常に発熱する『トラッキング現象』が
起きるかも。
エアコンの内部洗浄は、業者に任せるのが安全。
Ⓑ 危険を避けるための注意点
㋐ 取扱説明書を読む
便利グッズとか使う場合も、
『便利グッズ類』と『一般の家電製品』の
両方の取扱説明書を読んで、
メーカーが奨めてない使い方は避けたい。
㋑ 製品の機能を知る
『タイマー設定』や『温度管理』などの
安全機能を使いこなしたい。
㋒ 調理器具の汚れをためないこと
電子レンジや ガスコンロを 扱う際、
発火の原因となる、汚れや カスなどを
ためないように工夫をしたい。
・マイクロファイバーの布巾なら、
洗剤なしでも問題なし
・使い捨てシートは、拭いた後は捨てるだけ
というふうに、
便利用品なる物を使って、
掃除の面倒を下げるのも一案。
無理せず安全を前提に
家事を済ませたいですね