高齢になると、
体内で薬を代謝するための 内臓の機能が
低下して、
薬が『効きすぎる』こともあるという。
ひどいときは、
薬の副作用が出やすくなるかもしれなくて
行き過ぎると
転倒したり、それから骨折したり、
頭を打って脳内出血を起こしたり…
という事故につながるかもしれない。
該当するなら、
“依存性の低い薬”に変更する
というのも一案。
以下に、
高齢になると特に要注意な
“薬”と“副作用”について
見聞きした情報をもとに
懸念点をまとめました。
㋐ 解熱・鎮痛・消炎薬
㋑ アレルギーの薬
㋒ 胃薬
㋓ 抗精神病薬
㋔ 抗うつ薬
㋕ 抗血栓薬
㋖ 睡眠薬
㋗ 心不全の薬
㋘ 下剤・便秘薬
㋙ 降圧剤
㋚ パーキンソンの治療薬
㋛ 過活動膀胱の治療薬
㋜ 糖尿の治療薬
それぞれどんな懸念かというと、
㋐ 解熱・鎮痛・消炎薬
《薬剤の名称》
すべての『非ステロイド性 抗炎症薬』
【懸念される副作用】
腎機能の低下、
上部消化管(食道、胃、十二指腸)の出血
㋑ アレルギーの薬
《薬剤の名称》
すべての
『H1受容体拮抗薬(第一世代)』
【懸念される副作用】
認知機能の低下、
せん妄、口腔の乾燥、便秘
㋒ 胃薬
《薬剤の名称》
すべての
『H2受容体拮抗薬』
【懸念される副作用】
認知機能の低下、せん妄
㋓ 抗精神病薬
《薬剤の名称》
抗精神病薬 全般
【懸念される副作用】
錐体外路症状(手足の震え など)、
眠気、ふらつき、
認知機能の低下、脳血管の症状
㋔ 抗うつ薬
《薬剤の名称》
三環系 抗うつ薬
【懸念される副作用】
認知機能の低下、せん妄、
便秘、口腔の乾燥、排尿の異常、
起立性低血圧
㋕ 抗血栓薬
《薬剤の名称》
抗血小板薬
【懸念される副作用】
かいよう、
上部消化管(食道、胃、十二指腸)の出血
㋖ 睡眠薬
● 《薬剤の名称》 が
『ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬』
の場合
【懸念される副作用】
眠気、ふらつき、認知症機能の低下、せん妄、
転倒・骨折、運動機能の低下
● 《薬剤の名称》 が
『非 ベンゾジアゼピン系睡眠薬』
の場合
【懸念される副作用】
転倒・骨折
㋗ 心不全の薬
《薬剤の名称》
ジギタリス製剤
【懸念される副作用】
ジギタリス中毒(不整脈、めまい etc.)
㋘ 下剤・便秘薬
《薬剤の名称》
塩類の下剤(酸化マグネシウム)
【懸念される副作用】
高マグネシウム血症(嘔吐、筋力低下 etc.)
㋙ 降圧剤
● 《薬剤の名称》 が
『ループ利尿薬』の場合
【懸念される副作用】
腎機能の低下、起立性低血圧、転倒、
電解質異常;高ナトリウム血症
(脱力感、口腔の乾燥、排尿の異常 など)
● 《薬剤の名称》 が
『 α1遮断薬』の場合
【懸念される副作用】
起立性低血圧、転倒
㋚ パーキンソンの治療薬
《薬剤の名称》
抗コリン薬
【懸念される副作用】
認知機能の低下、せん妄、便秘、口腔の乾燥、
起立性低血圧、排尿の異常
㋛ 過活動膀胱の治療薬
《薬剤の名称》
抗コリン薬(オキシブチニン)
【懸念される副作用】
認知機能の低下、せん妄、便秘、口腔の乾燥
㋜ 糖尿の治療薬
● 《薬剤の名称》 が
すべての『SGLT2阻害薬』の場合
【懸念される副作用】
脱水、重症の低血糖、尿路の感染症
● 《薬剤の名称》 が
すべての『インスリン製剤』の場合
【懸念される副作用】
低血糖
● 《薬剤の名称》 が
『SU薬』の場合
【懸念される副作用】
低血糖
● 《薬剤の名称》 が
『ピグアナイド(ビグアニド)薬』の場合
【懸念される副作用】
低血糖、下痢、
乳酸アシドーシス(血液が酸性に傾く)
:通常は『弱アルカリ性』
● 《薬剤の名称》 が
『チアゾリジン薬』の場合
【懸念される副作用】
心不全、
骨粗しょう症・(とくに女性だと)骨折
● 《薬剤の名称》 が
『 αーグルコシダーゼ薬』の場合
【懸念される副作用】
下痢、便秘、腹満感
薬は、利点と 欠点の 両面を持つ。
体調や 年齢に 応じて、
薬の服用について
慎重に検討したいですね。