『…ずっと前に、預貯金口座を開設したまま』

 

 

就職、結婚、引っ越し…

そのたびに預貯金口座を開設しては

 

使わなくなって放置中の口座に

心当たりを持った人は、少なからずいるかもしれない。

 

 

 

ゆうちょ銀行が民営化される前の

2007年9月30日以前に預けた

(定額・定期・積立)郵便貯金は、

 

満期になってから20年2カ月以内に

引き出さなかったら、

 

所有する権利が消滅して、貯金は国庫に入ってしまう。

 

 

 

ゆうちょ銀行で、

郵政民営化後(2007年9月30日以後)

に預けた郵便貯金は

 

最後の取引それか満期日から

10年が過ぎたら、『休眠口座』となる。

 

 

 

一般的な銀行の場合、

 

メガバンク

(りそな銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行)

でいうと、

 

取引が10年以上なされなければ、

『休眠預金』となる。

 

 

いずれの場合も、預金が『休眠』となれば、

 

通帳や キャッシュカードが 使えなくなって

(ATMなどでの使用ができなくなって)、

 

再び引き出したいときには

窓口での手続きが必要になる。

 

 

 

2018年から、“休眠預金等 活用法”に基づいて、

 

休眠預金は、

銀行から『預金保護機構』に移されて、

 

生活に困窮した人や 子供への支援などの

『公益活動』に充てられることになった。

 

 

残高が1万円以上の口座については、

 

“休眠預金”となる前に

銀行から通知状が届くけど、

 

残高が1万円未満の口座については、

通知されない。

 

 

あと、

転居した後に、住所変更の届け出をしないと

通知が届かない。

 

そうした理由で、休眠口座になる例が多い。

 

 

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「かつて存在した(もう存在してない)」

っという銀行の口座もあるかもしれない。

 

 

「昔、銀行口座を設けたけど、

通帳も キャッシュカードも、身のまわりにない…」

 

そんなとき、

 

 

★ ゆうちょ銀行の場合だと、

 

口座の有無を調べる『現存調査』をしてくれる。

 

・(銀行用の)印鑑

・本人確認ができる書類

 

を持参して

窓口で、指定の書類に記入して提出すれば、

数日後、結果を伝えてもらえる。

 

 

 

★ 一般的な銀行では

 

自分の口座が見つかると思われる

金融機関(合併後の銀行 etc.)の

窓口か 電話で 相談してみたい。

 

準備する書類や、手順などを伝えてもらいたい。

 

 

※ 『休眠預金』の場合は、

確認の作業に、1ヵ月前後かかるかもしれない。

 

 

 

もともと口座を設けた銀行が

合併とか 吸収とかで、もう存在しない場合は、

 

『その銀行を引き継いだ現在の金融機関』

問い合わせる。

 

 

 

メガバンクで例えると、

 

 

* りそな銀行

 

《前身》

あさひ銀行〈その前: 協和銀行、埼玉銀行〉、

大和銀行

 

 

* 三井住友銀行

 

《前身》

さくら銀行〈その前:太陽神戸銀行、三井銀行〉、

住友銀行

 

 

* 三菱UFJ銀行

 

《前身》

 

東京三菱銀行〈その前:東京銀行、三菱銀行〉、

UFJ銀行〈その前:三和銀行、東海銀行〉

 

 

* みずほ銀行

 

《前身》

第一勧業銀行、日本興業銀行、富士銀行

 

 

 

メガバンクでも、地方の銀行でも、

 

前身となる銀行で、口座を開設したか

振り返ってみたい。

 

 

 

休眠預金が、地方の銀行にあるなら、

 

窓口が遠方の場合は、

電話で問い合わせてみたら、

 

手続きが可能かもしれない。

 

 

 

休眠預金となっても、

おかねは国から没収されることなんて

まず有り得ない。

 

 

かといって、放置したくない。

 

 

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取引のない口座の、管理手数料が増えたこと

などを理由に

 

使ってない口座から手数料を取る銀行が

増えつつある。

 

 

管理手数料は、『休眠預金』とは違って、

各銀行によって

運用の方法や機関が異なるため、

 

口座が提携される銀行のルールを把握したい。

 

 

 

『休眠預金』となっても、

銀行の窓口で、預金者が請求すれば、

何年も経っても、利子を含めた預金が引き出せる。

 

 

故人の名義での休眠預金でも、

相続人であれば、銀行所定の手続きをすれば

引き出せる。

 

 

 

せっかくの預貯金を失いたくないなら、

口座の探索と、整理をしたい。