病院で処方された薬を飲むとき、
市販薬、サプリ、トクホ、食材 …
それぞれの成分が影響し合って、
薬が効きすぎたり、逆に弱まったりする
“相互作用”を招いたりする。
ひどければ、命にかかわる症状が
出ることもある。
気になった事は、
医者か 剤師か 管理栄養士に
相談するのが望ましい。
疑問を感じたときに、すぐ聞ける関係者がいれば、
なお好ましい。
お薬の手帳に、(手帳をなるべく1冊にまとめて)、
・服用中に感じた体調の変化、
・併用するサプリかトクホの種類、併用時の調子
などを
自分で書き留めたらわかりやすいかも。
このページでは、
● 呼吸器系の疾患治療薬
㋐ キサンチン系製剤
● 循環器系の疾患治療薬
㋑ ジギタリス製剤
● 循環器系の治療薬
㋒ 脂質異常症の治療薬
● 消化器系疾患の治療薬
㋓ アルミニウム含有製剤
㋔ スクラルファート水和物
(胃粘膜の保護薬)
それぞれの処方薬と同時に
摂取したら危険な場合を、
・市販薬
・サプリメント類
・食べもの飲みもの
に分類して、
おそれのある症状と理由
を、記しました。
〔呼吸器系の疾患治療薬)
㋐ キサンチン系製剤
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【市販薬は】
咳止め薬、呼吸器系それと気管支系の薬
《おそれのある症状と理由》
吐き気。頭痛、不整脈 など
(『テオフィリン(、スローピッド、テオドール)』
という
成分を含む薬と併用したら、危険)
×:【サプリメント類は】
セント・ジョーンズ・ワート
《おそれのある症状と理由》
血中濃度が低下する。
(肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて、
薬剤の成分が体外へ排出されるため)
×:【食べもの飲みものは】
キャベツ、小松菜、チンゲン菜
《おそれのある症状と理由》
薬の効き目が弱くなる
(アブラナ科の野菜は、
肝臓の代謝酵素を増やして、
薬剤の成分が体外へ排出されるため)
《別の症状》
×:【食べもの飲みものは】
お茶、コーヒー、エナジードリンク
《おそれのある症状と理由》
胃の痛み、動悸 など
(カフェインを含む飲みものと併用すると、
作用が強くなりすぎて、副作用が出やすくなる)
〔循環器系の疾患治療薬〕
㋑ ジギタリス製剤
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【市販薬は】
鎮痛鎮痙剤、酔い止め薬、下痢止め薬、精力剤
《おそれのある症状と理由》
血中濃度が上がりすぎる
(抗コリン作用により、消化管運動が抑制されて、
薬の吸収が増えすぎるため)
×:【サプリメント類は】
食物繊維入りのトクホ
《おそれのある症状と理由》
血中濃度が下がりすぎる
(食物繊維は、多くの薬の吸収を悪化させる。
ジギタリス製剤の代謝が促されて、
薬の成分が体外へ排出されてしまうため)
×:【食べもの飲みものは】
グレープフルーツ
《おそれのある症状と理由》
薬剤の作用が、薬剤の副作用とともに
上がりすぎてしまう
〔循環器系の治療薬〕
㋒ 脂質異常症の治療薬
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【食べもの飲みものは】
牛乳、脂質の高い食べ物
《おそれのある症状と理由》
めまい、息苦しさ
(薬が脂肪分で溶けて、吸収の作用が
上がりすぎになるため)
〔消化器系疾患の治療薬〕
㋓ アルミニウム含有製剤
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【食べもの飲みものは】
黒酢、梅酢、もろみ酢
《おそれのある症状と理由》
アルミニウム脳症、アルミニウム骨症 など
(クエン酸を多く含む食品によって、
アルミニウムが小腸で吸収されるため)
㋔ スクラルファート水和物
(胃粘膜の保護薬)
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【サプリメント類は】
クエン酸
×:【食べもの飲みものは】
かんきつ類、酢、梅干し
《おそれのある症状と理由》
血中アルミニウム濃度が上がりすぎるかも。
(アルミニウムとクエン酸が
『キレート』を形成することによって、
アルミニウムを吸収する作用が上がりすぎるかも)