2019年、関東は3度の台風に襲われた。
2つめの19号が通過したときの状況です。
台風の目がはっきりしていて、日本がすっぽりと覆われてしまう大きさです。
台風が接近、雨雲の範囲がほぼ日本を覆っています。
9月の15号に続いて、再度関東を通過する最悪のコース。
10月12日午後、自宅近くの鶴見川が増水したので、自宅の2階に避難。
鶴見川は遊水地に放流されたおかげで亀の子橋の水位は6mまで、氾濫もなく安定していた。
勤務先が近くにある、多摩川の状況を確認を始めた。
田園調布の水位が、避難判断水位を越えていた。
上の地図の色は雨量で、田園調布はまだ青色で、避難は可能です。
多摩川の上流で雨が強く、地図が赤色になっている。
田園調布よりも下流の戸手。
水位は安全範囲だが、どんどん上昇している。
多摩川の下流ではあまり雨が降らないうちから、増水が進行した。
上の地図左下の箱根で、猛烈な雨が降っている。
16:53分の多摩川。川崎駅の北で、JR、京急、15号線の鉄橋。
野球のグラウンドがたくさんある河川敷に濁流が流れ込み水没している。
17:30 戸手。下流の水位は安全な範囲内。地図の色は雨量。
田園調布下流の水位が9.4m。
地図の色分けは洪水想定区域の表示で、桃色は想定される水深2m。
多摩川下流ではたいして雨は降っていないのに、洪水危険区域は広大。
会社は大丈夫だろうか?
17:30 多摩川上流の中央線鉄橋の状況。ものすごい濁流。
ここでも雨はあまり降っていない。
17:30 田園調布 水位9.1m、氾濫危険水位を超過。
19:00 9.8m。危険水位を越えた後も、増加する一方。
地図のぬりわけは雨量。
20:50 10.2m 地図は洪水想定区域。
右上の欄に、「氾濫発生」 福島県、埼玉県、東京都、長野県。
多摩川だけでなく、関東周辺をふくむ広い範囲で氾濫が発生している。
23:20 下流の水位は安全な範囲内。
「氾濫発生」地域に、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、神奈川県が追加。
氾濫が発生した多摩川のラインは青紫色の表示に変わっている。
自宅2階で風の音におびえながら就寝。
3:50 田園調布 台風は通過し、多摩川の水位は低下しはじめている。
10月13日 朝のニュース。
多摩川の河川敷が水没している。白い鉄橋は国道1号線。
台風の進路をはるかに外れた長野県、千曲川の氾濫が報じられた。
7:40 六郷橋下流の水位は完全に低下。
7:40 田園調布の水位は低下中だが、まだ高い。
田園調布の近くでは、東京側も神奈川でも川の合流がある。
大雨で本流の河川が増水すると、本流へ合流する小さい河川のが逆流したり
本流への水門を閉じられたりして、支流で氾濫が起こる。
河川敷が泥水で覆われた多摩川。おそらく丸子橋。
台風が通過した10月13日は、見たことないような晴天で、右側橋上に富士山が見えている。
多摩川の堤防はとても頑丈に造られていて、洪水想定地域の大部分は堤防決壊による浸水を免れた。
だが多摩川近くのビルの地下で浸水があり、電源の停止が発生した。
2011年の東日本大震災で福島第1発電所の被害も、電源の喪失によるものだった。
施設を設計される方には、電源の安全確保について、被害想定の範囲を広げて十分に考慮していただきたい。
台風19号は恐ろしい台風だったが、2週間後にこの年3つめの台風21号に襲われた。
近年地球温暖化のせいか、雨雲の範囲が広く、雨量がものすごくなっている。