マンガで分かるたのしい房中術 | 千紫万紅

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中国の文学、映画、ドラマなどの感想・考察を自由気ままにつづっているブログです。古代から現代まで、どの時代も大好きです。

 

中華漫画サークル「四十二蝶」の中華本。

八仙の一人・呂洞賓が講師となって若い後輩仙人と我々読者へ「房中術」の指南をしてくれる。

とまあこう書いたら何だかエロの入門書みたいだが、もちろんそんなことはなく、中国道教で用いられる養生術について解説したもの。房中術をはじめ、不老長寿を目指す修行法は数えきれないほどのバリエーションがあり、本作で語られているのもあくまでその一例。

全編ギャグテイストながら、解説が明快で非常にわかりやすい。作中で登場した「呂洞賓が洛陽の妓女を抱いた」話も、ちゃんともとになる故事が存在していて、構成力の高さを感じさせる。また同じく四十二蝶で刊行している「太歳公韓湘子伝」の主人公・韓湘子なども登場しており、世界観のリンクが楽しい。

男女について知りたいお年頃なよい子も、まだまだ長生きしたいじっちゃんばっちゃんも、これを読んで房中術を勉強しよう!

 

作中人物

呂洞賓…あとがきでも突っ込まれていますが、あんた全然悟れてないやんけ!どこが仙人なんだ!

何仙姑…かわいい。ひたすら可愛い。
韓湘子…「太歳公韓湘子伝」の主人公。なんつーか、先輩達の前だと結構卑屈なキャラなんですね。
白牡丹…今回表紙を飾っているオネーサマ。ただよう大人の色香。最高。